映像作品掲示板過去ログ061009_061211

1311 Reply ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟 ゾンデ5号 2006/10/09 22:37

かなり遅いですが、見て参りました。
自分がやっぱりミーハーなのか、冒頭でウルトラマン、セブン、ジャック、Aが戦ってるシーンだけでノックアウトでした。
正直メビウスはどうでも良くて、ウルトラ4兄弟+ゾフィー、タロウに目が行ってました。
また、宇宙人連合の悪役っぷりもたまらなかったです。
それに実感したのは、復活キャラクターは、設定を変えずに昔の設定を引き継いだ方がよっぽどすっきりしていると言うのを、また実感できました。
細かい粗がありますが、ウルトラ兄弟の活躍っぷりは存分に堪能したので、料金分楽しめる一品には仕上がっていたと思います。


1312 Reply Re:ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟 だがや 2006/10/11 17:31

> かなり遅いですが、見て参りました。

こちらではこの話題はでないのかな?と思っていましたが出てよかった(笑)。

> それに実感したのは、復活キャラクターは、設定を変えずに昔の設定を引き継いだ方がよっぽどすっきりしていると言うのを、また実感できました。
> 細かい粗がありますが、ウルトラ兄弟の活躍っぷりは存分に堪能したので、料金分楽しめる一品には仕上がっていたと思います。

 マニアックに旧設定にこだわれば、ツッコミどころもいっぱいあるのでしょうが基本線に大きな変更がないとか、ウルトラマンがAタイプの着ぐるみであるとか、昔のファンが素直に楽しめるつくりになっていてよかったですね。

 先輩ウルトラマンたちの指導を受け、心の傷ついた少年を励ましながら逆に自分が励まされ成長して行く。ベタな展開ですが安心して親子で見れる、そして親子で燃えることができる映画だったと思います。
方向性は違うので比較するのが変かもしれませんが、スーパーマンリターンズよりも本作のほうがヒーロー物のリメイク系作品としては王道を行って好かったです。

 個人的にはタロウ役の篠田三郎氏が本作制作と同時期に舞台の主役をやっていて出演不可能だったらしいのが残念です。
上映時期を変更してでも(それは無茶だ!)篠田氏にも登場して欲しかったなあ。

1313 Reply Re:ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟 ゾンデ5号 2006/10/11 18:14


>  マニアックに旧設定にこだわれば、ツッコミどころもいっぱいあるのでしょうが基本線に大きな変更がないとか、ウルトラマンがAタイプの着ぐるみであるとか、昔のファンが素直に楽しめるつくりになっていてよかったですね。

単純に見れば「おお!懐かしい!」という気分には浸れましたよ。
基本に全く変更はなかったし、テレビの方との世界観とも異わかんなく構成されていました。

>  先輩ウルトラマンたちの指導を受け、心の傷ついた少年を励ましながら逆に自分が励まされ成長して行く。ベタな展開ですが安心して親子で見れる、そして親子で燃えることができる映画だったと思います。

確かにベタですけどねw
でも王道を行くものでしたよ。
それにラストの決戦は燃えましたよ、おまけにゾフィー兄さんとタロウが良い所で出てくるのが嬉しいですねぇ。

とりあえず、ウルトラマンシリーズ40周年映画としては質は合格だとは思います。
「クレしん あっぱれ戦国」以来やっと満足な映画を見れて本当に良かったです。

1314 Reply Re:ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟 殿様ギドラ Mail 2006/10/13 17:02

んーーーー。
観たほうが良かったのかぁぁぁぁ。

TVのメビウスは、旧シリーズを引き受けての続編になっているところは評価したんですが、
作劇のまずさが楽しめない原因だったので、劇場版にもまるで期待しなかったのでした。

お話から想像するに、奇をてらわずにウルトラ兄弟大集合を楽しめる作りになっているようですね。
40周年のお祭りならそれでいいんですよね。

ひとつ心配な点としては、TVシリーズと同様に「個」の問題しか感じられない演出になっていないか、というあたりです。
きっと地球全体に関わるような大事件を扱ったストーリーなのだと思いますが、それをどういう切り口で描いているのか・・・・。
(TVシリーズのほうだと、GUYSと怪獣・宇宙人しか存在しないような見せ方が多いもんで)

1315 Reply Re:ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟 ゾンデ5号 2006/10/13 19:30

> ひとつ心配な点としては、TVシリーズと同様に「個」の問題しか感じられない演出になっていないか、というあたりです。
> きっと地球全体に関わるような大事件を扱ったストーリーなのだと思いますが、それをどういう切り口で描いているのか・・・・。
> (TVシリーズのほうだと、GUYSと怪獣・宇宙人しか存在しないような見せ方が多いもんで)

個に深く立ち入るような事はあまり感じられませんでしたね・・。
せいぜい準主役の少年の感情に触れる程度でしたが、物語に大きな影響を与えるわけではなかったですし。
単純にウルトラ兄弟と宇宙人連合の戦いを楽しめる構成にはなっていました。
ただ、戦いの舞台を神戸市内に閉じ込めてしまったので、地球がヤバイ!という危機感が感じられなかったのが残念でした。

でも、ウルトラ40周年のお祭りとしては満足できる映画ではあると思います。

1316 Reply Re:ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟 殿様ギドラ Mail 2006/10/17 16:04

> ただ、戦いの舞台を神戸市内に閉じ込めてしまったので、地球がヤバイ!という危機感が感じられなかったのが残念でした。

うむー、そこんところでストーリーにもスペクタクル感を作り出すセンスがあればもっと良かったんでしょうね・・・。
(『怪獣総進撃』だって海外ロケは一切なかったわけだし)

いやいや、ウルトラ兄弟が昔のままで再登場して怪獣や宇宙人(ん、この映画ではヤプールでしたっけ)とくんずほぐれつしてくれるのをストレートに見せてくれたなら大オッケーとしなきゃいかんですね。

1317 Reply やっと見た『チームアメリカ』 殿様ギドラ Mail 2006/10/18 19:09

DVDが安売りになっていたのでいっちょ行っとくかってなもんで、
『チームアメリカ・ワールドポリス』を購入しました。

いやー、おもしろい。
そして予想を上回るお下劣さにすっかり嬉しくなってしまいました。
(ふー、子供に見せなくて良かった)

鑑賞前の印象では、スーパーマリオネーションを意識した作品なのかな、と思っていましたが、
ジェリー・アンダーソンの影響はそこそこというところで、
その他、いろんな映画のパロディにもなってました。

内容面での特質は、世界現勢をおちょくる姿勢を打ち出していて、それはアメリカ批判にとどまらず、戦争屋も平和屋もどっかおかしいんじゃないのという、すべての権力者批判(この権力者というのは為政者だけでなく平和活動の有力者も含む)となっております。

さらに嬉しい驚きだったのは、ハリウッド批判も痛烈であること。
堂々と♪「パール・ハーバー」は糞だ、と歌い、マイケル・ベイが映画を撮り続けられるのが不思議だとやっちゃうんだもんなぁ。
これにはすっかりあたしゃ反省しました。

日本にも映画を撮り続けられるのが不思議な監督はいるもんなぁ。
自分の意見ははっきり言わなきゃダメですね。
そりゃ、違う考えの人もいるでしょう。
その人はその人なりに意見を出せば良いだけのことですぁね。

♪「ガメラ3」「クロスファイア」「大怪獣総攻撃」、ダークファンタジーやウルトラマンマックスの担当作は糞だった~
♪金子修介が映画を撮らせてもらえるのが不思議だ~
(チャンチャン)

しまった、すっかり話がずれてしまった。
『チームアメリカ』、かなりきつい描写があるので好き嫌いがはっきり分かれるでしょうけれど、
そーっすねー、モンティパイソンが大丈夫な人なら気に入ると思いますよん。

1318 Reply 映画『ユモレスク ~逆さまの蝶~』 Yumo 2006/10/24 18:36


いよいよ、2006年11月4日より
渋谷シネマギャガにて2週間限定レイトショー
ガールズムービー 映画『ユモレスク ~逆さまの蝶~』

脚本・監督:  猪俣ユキ
主演:     太田莉菜  美波 
出演:     村上淳 鮎川誠 奥田恵梨華 渋川清彦 
        松岡小椰 石井聰互 日向文
企画・制作:  多賀英典
配給:     キティ
プロデューサー:林 武志
撮影:     小川ミキ
録音:     小林武史
照明:     野村泰寛
美術:     植村ひとみ
コスチューム  青木貴志
編集:     今泉 洋
主題歌:SNoW 「逆さまの蝶」
( ttp://www.sonymusic.co.jp/Music/Arch/AI/SNoW/)

※初日は、出演者の舞台挨拶を予定しています。

・ユモレスク オフィシャルサイト
  ttp://www.humoresque.jp/
・シネマギャガ
  ttp://www.cinema-gaga.jp/
・ギャオ ユモレスク特集(予告編、インタビュー映像有り)
  ttp://www.gyao.jp/cinema/humoresque/

1319 Reply Re:映画『ユモレスク ~逆さまの蝶~』 殿様ギドラ Mail 2006/10/25 17:33

おおーっと、まともな告知投稿ありがとやんす。
(このところずーっとスパムが続いていたもんで)

URLの一部抜かしにお手間を取らせまして申し訳ないデス。

いやー、女の子による女の子のための映画っすかー。
ギドラの巣は男臭さ120%だからなぁ。
あんまり宣伝にならないかもしれませんが、そこんところはご容赦ご容赦。

Yumoさんはスタッフの方なんでしょうか。
それとも劇場の方?


1331 Reply Re:映画『ユモレスク ~逆さまの蝶~』 Yumo 2006/11/02 16:04

管理人様
ありがとうございます。
突然の書き込みスイマセン。
男男とおっしゃらずに、たまには
ガールズムービーを観てください。
さらに男臭さが磨かれますよっ!

宜しくお願いします。

1341 Reply Re:映画『ユモレスク ~逆さまの蝶~』 殿様ギドラ Mail 2006/11/11 16:16

どーもー。
すっかりレスが遅れてしまいました。(すいません)

いやもう、なにかきっかけがあればどんな映画でも観てみようというのが基本姿勢ですから、
見せて頂きますぞーー、と言えればかっこいいのだぁがぁ。

レイトショーで2週間限定となるとチビシーですなー。(残念)
でも、タイトルはしっかり覚えておきますから、衛星放送、レンタルビデオなどでチャンスがあれば必ず見せて頂きます。
(そんなんじゃ、ダメ?)

うう、レスが遅かったので読んでもらえないか・・。

1320 Reply 意外なところに伊福部音楽 殿様ギドラ Mail 2006/10/25 17:52

新聞の広告を見ていたら、宝島MOOKにDVDつき鉄道本が出ていることを知りました。
鉄道ファンではないんだけど、鉄道映画のDVDというのにビビッと来て、ラインナップを確認したらあら大変。

伊福部音楽を使ったドキュメンタリー映画「雪にいどむ」と「つばめを動かす人たち」も収録されているではありませんか。

ttp://tkj.boxerblog.com/takarajimasha/2006/08/dvdbook_368a.html

早速「つばめを動かす人たち」を入手。
小林淳氏の著作「伊福部昭音楽と映像の交響」でも紹介されてますが、まさに伊福部メカ音楽の源流でありますな。

Gフォースメカゴジラのテーマに類似したメロディも聞こえますし、海底軍艦ドック発進的な響きも。
メーサー車を思い出させるノリも出てきたり・・・。

ドキュメンタリーだと、劇がない分一層映像と音楽の共振が強く感じられます。
伊福部音楽のMTVとでも言いましょうか。

Gフォースメカゴジラのテーマに近いメロディは、私の知る限り劇映画では『駿河遊侠傳破れ鉄火』でしか聞かれませんが、鉄道映画で使い込まれていたようです。
(「雪にいどむ」にも出てくるそうな)
あのメカゴジラは、機関車だよなぁ。

「雪にいどむ」は発注中ざんす。

1328 Reply Re:意外なところに伊福部音楽 海軍大臣 2006/10/31 12:56


> Gフォースメカゴジラのテーマに近いメロディは、私の知る限り劇映画では『駿河遊侠傳破れ鉄火』でしか聞かれませんが、鉄道映画で使い込まれていたようです。
 
今、思い出しましたが、【十三人の刺客】(工藤栄一監督作品)で主人公たちが宿場町に罠を仕掛けるための土木作業(?)を行う場面に、スローテンポながら良く似たメロディが使われていました。
後、ちょっと記憶が曖昧ですが、記録映画【土俗の乱声】にもあったような気がしますが、コチラは余り自信がありません。(公開当時一度見ただけなので)
以上、取り急ぎ御報告まで。

1329 Reply Re:意外なところに伊福部音楽 殿様ギドラ Mail 2006/11/02 12:54

ご指摘ありがとうございます。

『十三人の刺客』は割と最近見直していたので、手持ちの録画ディスクで確認できました。
たしかに!
忘れていたとは不覚。

『土俗の乱声』は見たことがないんですよ。
サントラ盤も未入手。
いかんいかん。こんなことじゃいかんぞー、俺。

伊福部音楽使用映画も円谷特撮使用映画みたいにあらゆる分野に渡って膨大に存在するのですべて鑑賞するのは難しいですね。
(「雪にいどむ」は本日到着予定)

1321 Reply はじめまして 海軍大臣 2006/10/26 12:58

昨日の東海道新幹線ダイヤ大混乱の最中、無謀にも【海軍爆撃隊】を見てきました。(住まいは横浜です)
三分の二程度の短縮版とはいっても前半のドラマ部分がバッサリ切られている代わりに、クライマックスの衡陽敵飛行場爆撃行は殆ど残っています。画質も音声も相当劣化してはいましたが、円谷英二のミッシングリンク的作品が漸く陽の目を見たのですから、良しとしたいところです。
何よりも眼を奪うのは、スクリーンプロセスを使った三十数カットに及ぶ合成画面の構図の見事さ、大胆さです。襲い来る中国軍戦闘機隊を正面からパースペクティブに捉えたミニチュア映像を、本編セットの九六式中攻のキャノピー越しに見せるなど、後年の8.15シリーズの雛形の様な場面が頻出します。また、被弾し黒煙を吐いて降下してゆく中攻と、それに食い下がるE-15(?)を僚機の機銃座舐めで(勿論、人物入れ込みで!)1ショットで捉えた場面などは、本作品のベストシーンではないかと思われます。
一方、飛行場爆撃シーンにもミニチュアが使用されていますが、こちらは流石に後年の【加藤隼戦闘隊】のラングーン爆撃のようなワケにはゆかず、円谷さんの苦闘が伺われます。なお、木村荘十二監督の証言にある、水を張った水槽の中に敵飛行場のミニチュアを作り、溶かした絵の具を噴出させて基地が被爆炎上するところを撮ったとされるシーンは今回確認出来ませんでした。もし使用されていれば、【海底軍艦】や【緯度0大作戦】の特撮の原型と云うことで話題になったかもしれず残念です。
この他、国策映画といいながら、内容的には意外にも忠君愛国を煽るような場
面は取り立てて存在せず、淡々とした印象をあたえる作品でした。
他にも書きたいことはイロイロとあるのですが、長くなるので今回はここまでにさせていただきます。
それでは、再見。


1322 Reply Re:はじめまして 殿様ギドラ Mail 2006/10/26 17:53

海軍大臣さん、ようこそいらっしゃいました!

『海軍爆撃隊』上映会に行くことが出来たとは、なんとうらやましい!!
そして詳しいリポートに感謝感激です。
相当ダイナミックな映像になっていることが想像できます。
く~、早く観たい。

こういうお話を聞けるとは、「ギドラの巣」をやってて良かった。
海軍大臣さん、これからも映画の話、特撮の話でなにかありましたらどうかご投稿ください。よろしくお願いします。

(地上波は無理でもBSやCSで本格的な円谷英二特集を組んでくれないもんでしょうか。怪獣という切り口ではなく、映画技術者演出家としての円谷英二を考えれば戦前の作品から流れを追って見ていく必要があります。断片しか残っていない作品でも特撮シーンが残っていれば放送して欲しい・・)

1323 Reply Re:はじめまして 海軍大臣 2006/10/27 13:02

早速のご返答ありがとうございます。喜んでいただけて何よりです。
今回の上映会を知ったのも、この掲示板のお陰なのですから、むしろ私の方こそ感謝させていただきます。

さて、

> 怪獣という切り口ではなく、映画技術者演出家としての円谷英二を考えれば戦前の作品から流れを追って見ていく必要があります。

との御意見には大変賛成です。円谷英二という人物が苦心惨憺して開発したり、海外から導入した技術や技法は枚挙がないように思われます。撮影のみならず、フィルムの現像、焼付けからカメラの構造といった辺りまでを熟知しており、【我が国映画界空前絶後の技術者】というのが私にとっての円谷英二観なのです。
実は2年ほど前、円谷さんを良く知る映画人からイロイロとお話を伺うことが出来たのですが、私が特にその観を強く抱くようになったのは、今からお話する一挿話によります。

黒澤明監督が【天国と地獄】を撮影していたときのことだそうです。劇中、焼却炉の煙突から紫色の煙(脚本では藤色とのことですが)が立ち上る場面をマスクを使った着色技法で描こうとしたのですが、これがナカナカ黒澤のイメージ通りの色彩が出せず、大変苦労したのだそうです。制作が暗礁に乗り上げた状態になり、困り果てた黒澤監督は、なんと円谷監督の元を訪れ、これまでの経緯を説明してから、「どうぞご教授ください」と頭を下げて教えを乞うたというのです。あの世界のクロサワがですよ!
すると円谷監督はこともなげに「そりゃ君、オレンジのフィルターを使えば良いんだよ」と即座に答えて、この問題はアッサリ解決したのだとか。(オレンジ色と藤色はカラーフィルム上では補色関係にあるそうです)
この一事は即ち、世界のクロサワが円谷英二を単なる怪獣ものの監督ではなく、自分が教えを請うに足る優れた技術者と看做していたことを雄弁に語っているように思われます。
今回の【海軍爆撃隊】の発見は、こうした新たな円谷英二研究をそのスタート地点からやり直させてくれる好個の機会だと私は確信しています。そのためにも、DVDやBS等でこうした貴重な作品が広く見られるようになれば良いと切に感じている次第なのです。



1324 Reply Re:はじめまして 殿様ギドラ Mail 2006/10/28 13:29

> 今回の上映会を知ったのも、この掲示板のお陰なのですから、むしろ私の方こそ感謝させていただきます。

そうでしたか。
ゾンデ5号さんのお陰であります。

そして、『天国と地獄』のエピソード。
いま私はなんともいえない切なさを感じています。
日本映画のレベルアップに貢献した二人の天才にそんなやりとりがあったとは。
これまで聞きかじった黒澤組と円谷組の関係にはあまり良好なものがなく、
役者や機材の取り合いだったり、特殊技術課の仕事に黒澤が文句を付けたなんて話ばかりでした。

でも、考えてみれば黒澤明の師匠といえる山本嘉次郎監督と円谷英二監督は名コンビであったわけで、黒澤明が円谷英二の実力を知らないはずはありません。
映画技術に関しては黒澤であっても円谷英二にはかなわないと知っていたんでしょうね。

> 撮影のみならず、フィルムの現像、焼付けからカメラの構造といった辺りまでを熟知しており、【我が国映画界空前絶後の技術者】というのが私にとっての円谷英二観なのです。

まったくその通りだったのだと思います。
世間には知られていないアイディアや工夫が山ほどあるんだと思います。
円谷監督が初めて映画を見たとき、映写機のメカニズムに一番興味を惹かれたという話もありますし、
映画の黎明期に撮影助手として映画界入りしたことで、映画技術の基礎から叩き込まれたはずです。
カラーフィルムが登場したときにはその理論を詳しく研究したことでしょう。

『影武者』が封切られたとき、冒頭の簡単な合成シーン(信玄と影武者が対面)で合成された二つの画面が微妙にズレて揺れているのが気になりました。
(最前列近くで見ていたので細部がよく見えたのです)
そのとき、「特技監督を立てていればなぁ」と思いました。
後年、特撮関係の本で「簡単なマスク合成でもフィルム送りが不安定なカメラを使うと結果が悪いので精度の高いカメラを選んで使った」という話を読み、『影武者』の失敗はこれかと思ったのを覚えています。

そんな細かい工夫の積み重ねも円谷特撮のひとつですし、その評価を着ぐるみ・操演・ミニチュアといった目立つ要素だけで終わらせてはいけません。

さらに付け加えると、円谷監督は幼少の頃には漫画を描いたり小説を書いたりしていて、ストーリーテリングの感覚もあった人です。
技術と演出両方の才能があればこそ、特撮映像において迫力や情感を表現しえたはず。

そんな円谷作品を見直して研究することは、今の映画界に絶対に必要なことです。
近年の特撮は新技術におぼれて演出面がお寒いものが多いです。
本編との連携術も円谷特撮(特に特撮主体でない作品に奥義が隠されていると見ています)から学んで欲しい。

ああ、円谷英二と黒澤明に教え教わりという関係があったなんて。
『トラトラトラ!』が初期企画のまま、本編黒澤・特撮円谷で製作されていたならどれほどの傑作になったことか。
完成した『トラトラトラ!』も戦争映画の傑作にはなりましたが、ストーリー面の深さに物足りなさを感じますし、
ミニチュアを使った特撮のいくつかが大味で円谷演出には遠く及びません。
黒澤明監督が円谷英二監督の前では膝を屈する姿勢を持っていたなら、本編・特撮の二班体制でも破綻することはなかったのではないでしょうか。

叶わぬ夢と知りながら黒澤・円谷コンビの作品を見てみたいと切ない思いにさいなまれるのでありました。


1326 Reply Re:はじめまして ゾンデ5号 2006/10/29 09:36

始めまして海軍大臣様!
「海軍爆撃隊」を見てこれたとは良かったですね。
自分は、円谷戦争映画は「加藤隼戦闘隊」のみ見ましたが、こちらも淡々とした国策映画とは思えない感じでした。
どうも、円谷監督はかなり悪戦苦闘した感じですが、それが後の東宝特撮作品群を生んだと思うと感慨深いですね。
もう少し円谷監督は評価されるべきなのですが、「ゴジラ」「ウルトラマン」でしか評価されて無い感じで寂しい限りです・・。


1332 Reply Re:はじめまして ゾンデ5号 2006/11/04 21:18

訂正 NO1326
「加藤隼戦闘隊」→「雷撃隊出動」

1334 Reply Re:はじめまして 海軍大臣 2006/11/07 12:51


> 「加藤隼戦闘隊」→「雷撃隊出動」

ゾンデ5号様。

「雷撃隊出動」については、以前、よく検閲がパスできたものだとの御意見でしたが、全く同感です。
これに関しましては、山本嘉次郎監督が昭和40年頃の雑誌【丸】に当時の思い出を寄せていましたが、ともかく「すでにミッドウェイ敗北の真相を聞いていたので、勝った勝ったと大騒ぎするような作品にする気は無かった」とのことでした。
また当の軍部にしても、こう旗色が悪くなっては到底、国民を欺き続けることが出来ないとの判断から、サイパンが陥落した辺りより、厳しい戦局の実相を
多少なりとも公表することで、国民に時局認識を持たせ、戦争を乗り切ろうとした「悪あがき」があったようです。
この周辺についてはP.B.ハーイ著【帝国の銀幕】(名古屋大学出版部)に委曲を凝らした記述があり、大変参考になります。
しかし、当の日本の特撮ライター諸氏が怪獣映画ばかり追いかけていて、一方でこうした国策映画を外国の研究者が注目し立派な著作まで著していることを考えますと、何とも割り切れないものを感じてしまいます。真の意味で円谷英二が研究されるのは、我が国ではまだまだ何時のことやら。

なお「加藤隼戦闘隊」ですが、これまで戦後の再上映版しか見たことのなかった私にかなりのオドロキがありました。トップの東宝マークにも驚愕しましたが、オリジナル版にはあんなエピロオグが付いていたなんて!
全長版の存在は10年以上前にモデルグラフィック誌上で大西先生が言及されていましたが、眼にする機会が無いままだったのです。
まだまだ不勉強の至り、反省するところしきりの毎日です。

1335 Reply Re:はじめまして ゾンデ5号 2006/11/07 21:28

>海軍大臣様
山本監督は結構冷静だったのですね。
だからこそ、下手に戦意高揚を煽るより、戦争の実情を見せるドキュメンタリータッチにしたのだと思います。
前にも書きましたが、「雷撃隊出動」って明らかに戦争批判してる演出があります。
検閲官が馬鹿なのか見逃してやったのか・・・。
いつかは松林和尚の「太平洋の嵐」なんかも観たいです。

後、円谷監督の話ですが、円谷監督は怪獣ばかりで凄い映像取ってたわけではなくて、「宇宙大戦争」のロケット描写、「ゴラス」の天変地異、「世界大戦争」の核爆発・ロケット戦闘機・潜水艦の見事な映像など幅広い才能を持っていたのですが、なかなかメジャーにならないのが残念です。
自分の円谷監督ベスト映像は「日本誕生」のラストの天変地異のシーンです。
合成のセンスなんか凄いですし、特撮がチャチだ何だと言わせないような大迫力の映像ですよ。
海軍大臣様のベスト特撮は何ですか?


1337 Reply Re:はじめまして 海軍大臣 2006/11/09 12:50

> ゾンデ5号様

> 海軍大臣様のベスト特撮は何ですか?

とのご質問ですが、円谷さんの関わった作品では【ゲンと不動明王】が私は一番好きです。
児童文学の映画化ですが、美しく、切なく、懐かしい、本当に見ている人間の心を暖めてくれる素晴らしい映画だと思います。(昨今持て囃されている癒しなどと云う軽薄な表現方法は用いたくありませんが)
また、「下駄岩」と綽名された森岩雄氏がこれを見て、「これこそ我が東宝の作品だと胸を張って言える映画だ」と絶賛したと聞いています。
是非是非一度ご覧になっていただきたいと思います。

1338 Reply Re:はじめまして ゾンデ5号 2006/11/09 22:20

「不動明王」ですか。
切なくも暖かそうな映画らしいとは思ってはいましたが・・。
まだ観れる機会が無いのですが、もう少し成長したら見たいものです。
森岩雄氏がそこまで絶賛していたとは、よほど素晴らしい映画なんでしょうね。

1342 Reply Re:はじめまして 殿様ギドラ Mail 2006/11/11 17:06

>日本の特撮ライター諸氏が怪獣映画ばかり追いかけていて、一方でこうした国策映画を外国の研究者が注目し立派な著作まで著していることを考えますと、何とも割り切れないものを感じてしまいます。

まったくおっしゃるとおりです。
と言いつつも、海外の研究者が日本の国策映画を研究していることをよく知らなかった私も同罪みたいなものです。
立ち読みで一部を読んだだけなので、これまた恥ずかしいことなんですが、
「戦時下の日本映画 人々は国策映画を観たか」という書籍に山本・円谷コンビの戦争映画に関する記述があって、
当時の映画評や新聞記事などをもとにして大衆がどう受け止めたかを分析した件がありました。

どうやら「国策」が刷り込まれたというより、特殊技術を駆使して描かれるスペクタクルに娯楽性を見いだしていたというのが実情ではないかという内容でした。
このあたりも、作品自体のシナリオや演出を分析して表現としてどんな仕上がりになっているかを研究すべき課題だと思います。

数年前、某ライター氏が戦時中の国民の一人として円谷英二であっても喜んで国策映画に携わったはずだ、なんてのたまっていらっしゃいましたが、
作品を鑑賞した身からすると、はなはだ賛成できかねる意見でした。本当に何の疑問も感じないで戦争協力したのか??
その後、須賀川の円谷英二展にて、当時の円谷監督が家族に宛てた手紙が展示されており、「自分の技術が生かされるなら劇映画をあきらめて国策映画製作に邁進するのもやむなしか」といった一節があって、
国策映画への躊躇みたいなものを感じました。それは、映像作家としての手腕とは別の話ではありますが、円谷作品の精神性を考えるときうやむやにしてはいけない要素であると考えます。

また、特撮ジャーナリズム(未だそんなものは確立していないと思われますが、特撮雑誌なるものが発行されているのも事実であります)が自らを特殊なジャンルと規定して映画一般論から距離を置いているように見えることに苛立ちを感じるのでありました。
特撮ライターよ、まず、映画を好きになれ!

>『ゲンと不動明王』
良い映画です!!

でも残念ながら、どうしたことか、未だソフト化されていないらしいです。
そのため私も初めて見たのは某劇場での数年前の円谷英二特集上映でした。

しかし、ご安心下さい。
CS日本映画専門チャンネルで放送したことがありますから、リクエストすれば再び放送することもあると思いますよ。

昨今の小児的な児童映画とは違って、子供を中心に据えていても、きちんと人間社会を描くことが出来ていますから、
ずっしりと胸に何かが残る映画です。
稲垣浩監督はもっと評価されて良い大監督ですよ。

で、稲垣監督繋がりで、
>日本誕生のクライマックス

すごいですよねぇ。
圧巻ですよねぇ。

私もベストに推したいシーンのひとつです。
で、自分にとって円谷特撮のベストシーンってどれかなぁ、と考えたんですが、これが絞れない!
激しさや規模の大きさという点では『日本誕生』のラストが高得点になりますが、
目立たないところに緻密な計算に基づいた密度の高い特撮があったりして、そういうシーンも脳髄がしびれるような快感を感じちゃうんですよね。
『日本誕生』なら冒頭の天空と雲の移動撮影も相当高得点なのです。
逆転撮影で移動ですから、どこでスモークを噴き込むかとか見た目以上に工夫を凝らしていると思われます。
いや、そんな技術的な背景は後から考えることで、見ているときには摩訶不思議な雲の動きにクラクラするのです。

1343 Reply Re:はじめまして ゾンデ5号 2006/11/12 08:06

>「自分の技術が生かされるなら劇映画をあきらめて国策映画製作に邁進するのもやむなしか」といった一節があって、
> 国策映画への躊躇みたいなものを感じました。それは、映像作家としての手腕とは別の話ではありますが、円谷作品の精神性を考えるときうやむやにしてはいけない要素であると考えます。

おそらく、円谷監督は純粋に娯楽映画を撮りたかったのかもしれませんね。
確かにそういうところも円谷作品においては重要な部分だと思います。

>『ゲンと不動明王』

ソフト化されてませんよね・・・。
戦前の国策映画もソフト化されてるのだし、DVD出しても良いと思います。

> 昨今の小児的な児童映画とは違って、子供を中心に据えていても、きちんと人間社会を描くことが出来ていますから、
> ずっしりと胸に何かが残る映画です。
> 稲垣浩監督はもっと評価されて良い大監督ですよ。

当時の映画は、そういう所が結構うまくいってる感じですね。
個人を主眼にしても大人や社会の動きを動いているというのは、映画にとっちゃ重要だとは思います。(反核訴えりゃ社会性があるなんていうのはこういうのを無視した考えだと思います)I
稲垣監督は、見たのは「日本誕生」のみですが、日本尊命に焦点を当てつつ現代社会を批判する、全時代に共通するテーマを描き出した手腕は素晴らしいですね。

>日本誕生のクライマックス

作画の白鳥もうまいですよね。
作画にすることによって、かえって幻想的に仕上がっていたと思います。
今なら、CGもそこらへん考えて使って欲しいですが・・。


1327 Reply かく在りたきものです。 海軍大臣 2006/10/30 12:56

ホームシアター全盛の今の世に、頑なに「映画はコヤ(劇場)でみるもの」とする頑迷なポーズを守り続けているため、最近では専ら浅草界隈の名画座で古い日本映画を見ています。(東京近郊で常設的に旧作を掛けている名画座はもう殆どないからです)
昨日(10/28)も友人(未だ二十代なのに矢鱈と昔の股旅ものや任侠映画に詳しいヘンな奴です)と二人して六区界隈をブラつきながら、昔の高倉健の主演映画の話をしていたところ、突然老齢の紳士に呼び止められました。
「貴方たち、浅草まで映画見に来たの?」
との問いに答えるうち、妙に意気投合してしまいました。
その老紳士も映画が大好きで、今年はすでに201本映画を見たとか、遥々栃木県から都内の映画館に通っているとか、矍鑠たるものがあります。
しかも映画についての話題も、昔の沢島忠監督や三隅研ニ監督の時代劇から昨今のハリウッド女優ドリュー・バリモアの演技評論に至るまで、守備範囲の広さに圧倒される思いでした。
老いてなお盛ん、まるで火の玉のような老人ですが、好きな作品を語るときの表情はまさに永遠の映画青年といった辺りです。
私とは十幾つ年齢差のある友人などもちょっと感動していた様子でしたが、私自身、映画を愛する人間として、将来、かく在りたいものだと感じました。

ゾンデ5号様。
ご挨拶がおくれましたが、上映会の情報ありがとうございました。【海軍爆撃隊】は私にとって最大の研究テーマの一つなのですから、感謝に耐えません。今後とも宜しくお願い致します。


1330 Reply Re:かく在りたきものです。 殿様ギドラ Mail 2006/11/02 13:17

映画の魅力って底知れなくて、一所懸命いろんな映画を観るようにはしていても、私なんか実に偏った鑑賞歴しか持っていないなぁと思うことしばしばです。

浅草六区といえば浅草東宝に通ったのが思い出ですが、いまでも邦画旧作を上映する映画館が生き残っているんですね。

海軍大臣さんが出会ったご老人のように幅広い鑑賞が出来る人間になりたいと思いつつ、
このごろの新作には何が良いんだかわからないものも増え、頑固な老人にまっしぐらなのかとビビったり。

自分をごまかすことだけはしないぞと思いを新たにするのでありました。
(あれれ。話がすっかりずれてますね)

良いエピソードをありがとうございました。

1346 Reply 森に迷い込んできました 海軍大臣 2006/11/16 12:57

と言っても勿論、映画の話。
先日、会社帰りに町田まで足を伸ばして、黒澤明監督の【蜘蛛巣城】を見てきました。
キチンとスクリーンで見るのは20年振りのことで、何よりも感じたのは、劇中に執拗なくらいの反復描写が見られることです。
例えば、三船敏郎と千秋実が濃霧の中で彷徨するところを延々長回しで捉えた場面であるとか、後半で森が動いたと動揺する部下たちの言葉に驚いた三船が櫓の矢狭間から両三度にわたって外の様子を伺い、衝撃を受ける辺りなが挙げられます。
「こんな、しつこい映画だったかなあ」との新鮮な驚きを感じつつも、油の乗り切っていた頃の黒澤映画を存分に堪能することが出来ました。
中でも感心するのは、生き物のような霧の描写です。今日なら後処理で簡単に作れる映像を、現場で撮り切り処理していることに、往時のカツドウ屋の心意気を感じますね。
ところでこの作品、冒頭のクレジットには単に東宝特殊技術課のタイトルがあるだけですが、実際には円谷英二監督が陣頭指揮でもって、蜘蛛手の森の動き出す様をミニチュアワークで撮影していたとされます。(これは円谷監督に親しい某映画人からの直聞です)
しかし残念ながら、かなりの尺数を撮影したらしいのですが、編集権が黒澤サイドにあったため、実際には2カットばかりしか使用されていません。
どこかにその未使用分のフィルムが残っていないものでしょうか?
是非、見てみたいものですが…。

1347 Reply Re:森に迷い込んできました 殿様ギドラ Mail 2006/11/17 15:36


おお、『蜘蛛巣城』。
いままで3回は観ているはずなんですが、黒澤映画の中でまだまだピンと来ていない一本なのです。
この機会に見直そうと思います。

そして、やはり・・。
この時期の東宝が特殊技術課を動員しながら円谷英二が無関係とは考えられないと思っておりましたが、
やっぱり陣頭指揮を執っていらっしゃいましたか。
「監督」という権限がなかったので名前を出さなかったんでしょうね。
(きっと宣伝部は黒澤・円谷の二枚看板を出したかったのでは??)

円谷監督には、クレジットには出ていないけれど実は、という作品がいろいろあるので追いかけるのも大変です。
そういえば、資料本ではちゃんと円谷英二作品と扱われているけれど、フィルム上には名前が出てこないものとして『エノケンの水滸伝』というのもありました。
特殊技術担当が聞いたこともない名前で、思うに円谷英二ほか奥野文四郎など複数のスタッフをひとまとめにした変名ではないか、なんて。

1348 Reply 怪獣使いの遺産 殿様ギドラ Mail 2006/11/17 15:59

先日放送された「メビウス」の話であります。

帰ってきたウルトラマン「怪獣使いと少年」の続編だという触れ込みだったので、ものすごく不安でした。
(「だーく・ふぁんたじー」で「悪魔ッ子」のリメイクと称してどうしようもないへっぽこ作品を見せられたこともあるし)

ファン意識ばかりが先行する猿まねドラマになるんじゃないか、と。

そしたらなかなかどうして、しっかりと続編になっており、かつ現代的なテーマも織り込まれていてここまでの「メビウス」の失態を取り返す勢いでびっくりしました。

異種族に対する不信と恐怖、威嚇としての武器、第三者が介入することの問題などなど、現在の我々が考えなければならないシチュエーションを盛り込んだシナリオは賞賛できます。

やれば出来るじゃん。

とはいえ、手放しで誉めるところまではいきません。
細かいところの演出にもっと気を配れば深みが出たのになぁ。
リュウ隊員の行動に説得力を持たせる見せ方、演技が不足しているし、保育園の保母さんが宇宙人に気が付くシーンはもっとメリハリを付けて「不信と恐怖」を実感させるべきでしょう。

それから、イメージ優先でムルチの同族怪獣を出してきたのは気持ちはわかるけど、論理的ではないですね。
ムルチはメイツ星の生き物ではないでしょ。
(ここは意見の分かれるところでしょうけれど、私としてはあの物語にムルチが必須だとは思わない)

まあ、初めて「メビウス」にウルトラ的ストーリーが出てきたのでよしとしましょう。
けれども、ウルトラシリーズの中で「怪獣使い」系の重苦しい話はあくまでも傍流であって、ストレートな怪獣ドラマの快作を望んでいます。

それから、「メビウス」30話前後でウルトラマンにおかしな設定を付け加えましたね。
M78星雲人はもともと地球人とそっくりな生き物だったのが、あるきっかけでウルトラマンの力を得たとかなんとか。
そんなトンデモ設定を持ちこんで、ウルトラマンたちが地球に親近感を持つことの説明なんかつけなくてもいいんです!
(きっぱり)
結局ウルトラマンを人間化することでしか地球人の味方になることを受け入れられない感性の持ち主がウルトラを作っているのか。

ガメラが子供の味方であるのと同じように、いちいち説明をつける必要はないし、異質な者同士に愛情や友情が生まれる不思議さを描け!!!


1350 Reply Re:怪獣使いの遺産 ゾンデ5号 2006/11/17 20:04

個人的には、一般人を多少からませたのが良かったと思います。
ただ、いまいち深みが足りなかったと言うか・・。
細かい部分が疎かで、テーマに説得力が無かったのが残念。
もう少し丁寧にやればなぁ・・。
でも、ちゃんと続編にした事は良かったと思います。

それに、僕もギドラさん同様、初代ウルトラマンの様な明るくストレートな怪獣スペクタクルが見たいものです。
GUYSの友情話はもういいですから、復活怪獣でも構いませんし、怪獣がストレートに暴れまわる話がほしい!
怪獣も魅力的であって欲しいところです。
個人的には、アーストロンが出てくる回で、ケルビムとアーストロンの、子供っぽくて昭和怪獣を思い出す様なやり取りは好きですw

後、夏に「帰ってきたウルトラマン」の、前半の話をスカパーで見ました。
細かくは説明できませんが、なかなか面白かったです。

1357 Reply Re:怪獣使いの遺産 殿様ギドラ Mail 2006/11/21 17:32

> GUYSの友情話はもういいですから、

そうそう!
まったく大賛成!!
友情の話があっても良いけど、そればっかなんだもんな。
しかも、実に子供っぽい浅い友情しか描かれない・・・。

「帰ってきたウルトラマン」、良かったでしょ~。
Q、マン、セブンとは違った方向だけれど、怪獣テレビドラマのひとつの到達点だと思ってます。

(あたしゃ、A以降のウルトラはどうも苦手)

で、メイツ星人の次の話も「帰ってきた」の怪獣復活でしたね。
連発しすぎぢゃ。
それでも、避難誘導や怪獣災害に巻き込まれた人の様子を取り入れているところは良かった。
んが、肝心のストーリーがどうも構成が雑で、最後のオチなんて視聴者をはぐらかしただけに終わってます。
あんなんじゃどんでん返しと言わないよ。
ヒロインに彼氏がいたなら、最初から提示しておかないとだまし討ちだ。
(あの状況で「彼氏」が顔を出さないのも変だし)

1363 Reply Re:怪獣使いの遺産 ゾンデ5号 2006/11/22 20:05

人物描写なんですが、メビウスではうんざりする位友情話やりますが、自分は、科学特捜隊のほうがよっぽど親近感が湧きます。
何故かは分かりませんが、友情話に集中すれば親近感出るわけでもないと思います。

A以降のウルトラシリーズですが、個人的には、子供のときから「ウルトラ兄弟」に慣れ親しんでるので、あまり抵抗を感じないのですよん。
ただ、全体的な質は第1期のほうが上だとは思います。
『帰ってきたウルトラマン』は、第1期とはやや違った方向ですが、面白いです。YouTubeで、シーゴラス・シーモンスの話を見ましたが、なかなかスケールの広い怪獣スペクタクルになってました。
今度DVD借りて見ようと思います。
ウルトラ兄弟の世界観とドラマのバランスでは、この作品が参考になるのではないでしょうか。

後、この間「ティガ」を見たのですが、うーん・・、メビウスよりこっちの方が面白い気がします・・。
むしろ、「ティガ」の方がストーリーはスペクタクルには近いと思います。
(でも、「ティガ」とかはいちいちリセットしても全然問題なかったような・・)


1365 Reply Re:怪獣使いの遺産 kei 2006/11/24 00:10

どうもご無沙汰してます。閲覧はしているんですけどね。

>おかしな設定を付け加えましたね。

この設定って、「ザ・ウルトラマン」あるいは初の日米合作といって、アメリカ人が書いたシナリオを参考にしたのでは?

それはそうと、私にとってのおかしな設定はやはり「A」以降のウルトラ兄弟ですよ。「ウルトラマン」「ウルトラセブン」の世界はあくまでも独立していてほしかったと今でも思ってます。

「ウルトラセブン」のオリジナルビデオで「ノンマルトの使者」の続編を撮ったのには驚きましたが(その解答にあきれました)、今回の「怪獣使いと少年」の続編には唖然でした。続編を作ろうなんて考えることじたい、私には信じられません。













> 先日放送された「メビウス」の話であります。
>
> 帰ってきたウルトラマン「怪獣使いと少年」の続編だという触れ込みだったので、ものすごく不安でした。
> (「だーく・ふぁんたじー」で「悪魔ッ子」のリメイクと称してどうしようもないへっぽこ作品を見せられたこともあるし)
>
> ファン意識ばかりが先行する猿まねドラマになるんじゃないか、と。
>
> そしたらなかなかどうして、しっかりと続編になっており、かつ現代的なテーマも織り込まれていてここまでの「メビウス」の失態を取り返す勢いでびっくりしました。
>
> 異種族に対する不信と恐怖、威嚇としての武器、第三者が介入することの問題などなど、現在の我々が考えなければならないシチュエーションを盛り込んだシナリオは賞賛できます。
>
> やれば出来るじゃん。
>
> とはいえ、手放しで誉めるところまではいきません。
> 細かいところの演出にもっと気を配れば深みが出たのになぁ。
> リュウ隊員の行動に説得力を持たせる見せ方、演技が不足しているし、保育園の保母さんが宇宙人に気が付くシーンはもっとメリハリを付けて「不信と恐怖」を実感させるべきでしょう。
>
> それから、イメージ優先でムルチの同族怪獣を出してきたのは気持ちはわかるけど、論理的ではないですね。
> ムルチはメイツ星の生き物ではないでしょ。
> (ここは意見の分かれるところでしょうけれど、私としてはあの物語にムルチが必須だとは思わない)
>
> まあ、初めて「メビウス」にウルトラ的ストーリーが出てきたのでよしとしましょう。
> けれども、ウルトラシリーズの中で「怪獣使い」系の重苦しい話はあくまでも傍流であって、ストレートな怪獣ドラマの快作を望んでいます。
>
> それから、「メビウス」30話前後でウルトラマンにおかしな設定を付け加えましたね。
> M78星雲人はもともと地球人とそっくりな生き物だったのが、あるきっかけでウルトラマンの力を得たとかなんとか。
> そんなトンデモ設定を持ちこんで、ウルトラマンたちが地球に親近感を持つことの説明なんかつけなくてもいいんです!
> (きっぱり)
> 結局ウルトラマンを人間化することでしか地球人の味方になることを受け入れられない感性の持ち主がウルトラを作っているのか。
>
> ガメラが子供の味方であるのと同じように、いちいち説明をつける必要はないし、異質な者同士に愛情や友情が生まれる不思議さを描け!!!
>

1372 Reply Re:怪獣使いの遺産 これって 2006/11/26 00:53

> それから、「メビウス」30話前後でウルトラマンにおかしな設定を付け加えましたね。
> M78星雲人はもともと地球人とそっくりな生き物だったのが、あるきっかけでウルトラマンの力を得たとかなんとか。
> そんなトンデモ設定を持ちこんで、ウルトラマンたちが地球に親近感を持つことの説明なんかつけなくてもいいんです!
> (きっぱり)

大抵の当時のファンなら知っていると思いますが、
ウルトラマンが過去に特殊能力を持っていなかった普通の人類だった事、
そして太陽を失ったために作り上げた装置の影響によってウルトラマンの姿へ
変貌を遂げた事は当時の雑誌等によりすでに公式設定とされていました。
(きっぱり)
そしてウルトラマンの資料などにはその「事件」について
しっかり書かれてます。

無論作品に関してどのような感想を述べても自由だと思いますが、
そもそもの設定を「付け加えた」と書き込んで非難すると古くからの
ファンからはお怒りのメールなんかも届くかも?

とりあえず、メビウスには古参ファンすらも「そういえばそんな設定も」
などと唸らせる仕掛けがいっぱいです。
宇宙警備隊員でないヒカリの身体が青である理由とかはその代表例ですね。
今はちょっと調べればウルトラマンの設定を確認できる時代ですし、
書き込む前に少しネットを検索する事をお奨めしますよ。

1373 Reply Re:怪獣使いの遺産 おっさん 2006/11/26 01:15

そういえば小学生の頃('70年代ですw)読んでた雑誌か子供向けの
ウルトラマン関係の書籍で人間の姿をしていたウルトラ一族がなんか
色々あってウルトラマンになったという漫画を読んで衝撃を受けた
記憶がおぼろげにあります。
人間の姿をしてた頃のウルトラキングが白ヒゲのモーゼみたいな感じで
描かれてたように覚えてます。

1375 Reply タロウを見てないの? tkc 2006/11/26 14:59

>M78星雲人はもともと地球人とそっくりな生き物だったのが、あるきっか>けでウルトラマンの力を得たとかなんとか。
>そんなトンデモ設定を持ちこんで、ウルトラマンたちが地球に親近感を持つ>ことの説明なんかつけなくてもいいんです!

ウルトラマンタロウ25話「燃えろ!ウルトラ六兄弟」で
『放送された映像の中で』内山まもる先生のイラストと
共にナレーションで解説されていたんですけどね、
ウルトラの国の成り立ちという事で。

 この設定を原因にして「ウルトラマンたちが地球に親近感を持つ
ことの説明なんかつけなくてもいいんです!」と感じるのは
個人の感性なので別に良いんですが、メビウスで初めて作られた
とんでも設定となじるのは、まあ勉強不足としか言い様が無い
のですが・・・

 例えば、雑誌にしか載っていなかった設定ならまだしも、
映像作品中で語られた物なんですから。
(それもウルトラ兄弟の客演や、ウルトラの国初登場等で
タロウの中でも比較的有名なエピソードですし。)

 該当部分を

「メビウス」30話前後で「M78星雲人はもともと地球人とそっくりな生き物だったのが、あるきっかけでウルトラマンの力を得た」とか言う
第二期ウルトラシリーズの頃に、小学館の学習雑誌やタロウ本編でちらっと
語られたとんでも設定をいまさら持ち出して、ウルトラマンたちが地球に親近感を持つことの説明なんかつけなくてもいいんです!
(きっぱり)

ととりあえず書き直した方がこれ以上恥をさらさなくても済むかと思います。






1382 Reply Re:タロウを見てないの? 殿様ギドラ Mail 2006/11/27 11:26

>ゾンデ5号さん

そうです。
友情というものを感じさせる感情表現が演技に含まれていれば、「おれたち仲間だぁぁぁ」だの「仲間のためにぃぃぃ」だの連呼しなくたって充分伝わるんですよ。
それが出来ていれば、ストーリーを防衛チーム内のあれこれから引き離しても問題ないのに・・・。
(という問題とは別に、やたらと仲間だ友情だと押しつける作劇に胡散臭さを感じちゃいますが)

ティガは私もけっこう楽しんで観ていました。
M78星雲人ではないらしいのであれをウルトラマンだと言われても納得できかねますが、毎回のストーリーはメビウスより平均しておもしろかったと思いますよ。
でもねぇ、劇場用に作られた「ウルトラマンティガ・ザ・ファイナルオデッセイ」といういわば最終話が酷いんですわ。
TV放送で観たんですが、途中で気持ち悪くなって見るのをやめてしまいました。
だってウルトラマンの痴話げんかなんだもん。

>keiさん

お久しぶりです。
お読み頂いていたんですね。
ありがとうございます。

>「ザ・ウルトラマン」あるいは初の日米合作といって、アメリカ人が書いたシナリオを参考にしたのでは?
むむ、そんなものがありましたか。
(これってさんによると「公式設定」だそうですが・・)

私もkeiさんと同じくウルトラ兄弟という設定に激しく抵抗を感じる者です。
まあ、何かの本で見た「公式設定」によると兄弟と言っても一種の義兄弟で、ウルトラの父母の実子はタロウだけだなどそれこそ後付けのご託がいろいろあるようですが、
ウルトラマンを卑近なものに変えてしまった罪は大きいです。
「ウルトラマンA」で言うことを聞かないAにゾフィーが平手打ちを食わせたときには死にたくなりました。
(それを最後に「A」を見るのをやめたように覚えています。その後1980年代後半の再放送はゲラゲラ笑いながら全話みたんですが)

もちろん、「ウルトラマン」と「ウルトラセブン」は別の世界の物語・・。

それでも、「ウルトラ」シリーズが「Q」以来、舞台背景の設定やエピソード同士の整合性にあまり頓着しない緩さを持っていたことを考慮するとウルトラ兄弟という発想を全否定することも出来なくなるのでした。
(作品鑑賞としてまるで評価できない→おもしろくない設定だとは思ってますが)

で、メビウスで語られたウルトラマンの過去話の件はちょっと後回しにしまして、「怪獣使いの遺産」を評価した理由について。
私も「怪獣使いと少年」は続編を作るべき作品ではないと考えており、今後も過去の人気エピソードの続編なんか見たいとは思いません。
それなのに誉めたのは、正編に含まれながらも突っこみきれなかったテーマ(異質な者を排斥する感情が戦争に発展する)を語り直していることと、殺されたメイツ星人の無念をはっきりと地球人に突きつける内容を持っていたからです。
優れた物語というのは、たとえ後日譚を想像させるものであってもその後日譚は語られないからこそ価値があるのであり、付け足してしまうと野暮になります。
そういう意味では「怪獣使いの遺産」も野暮なのかもしれません。
けれども、35年前に感じたやりきれなさはずーっと胸の中でくすぶっており、あの「おじさん」を殺してしまった「大衆」を断罪する誰かを欲していたように思います。
「怪獣使いと少年」において、郷秀樹は確かに怒りをぶちまけていたと思いますが、ウルトラマンである彼は大衆を守るためにムルチを倒さざるを得ません。
これは辛すぎる。
息子が復讐に来ました、というのにはちょっと抵抗を感じましたが、感情的に納得できる話だったのです。
(あれれ?あのメイツ星人は地球の土地を割譲せよとか言ってたのに、後半では復讐鬼なんだな・・・・。なんか釈然としないな)

>これってさん
>tkcさん
これってさんのお話だとウルトラマンがもともと人間にそっくりな生き物だったという設定は資料本に書いてあるということですが、タロウで出てきた設定なんですね。
お教え下さったことに感謝いたします。
「80」までの設定を忠実に守ろうとした結果なら今のスタッフを責めてしまったのは謝罪しなければなりません。
知らぬこととはいえ失礼いたしました。
(ウルトラマンが人間とは異質な異星人であることに何の疑問も感じていませんでしたから、調べ直すなんて発想はありませんでした。あ、ティガ以降のウルトラマンには別種のものがあることは知ってますので)

タロウの時代にそこまでひどいことになっていたとは全く知りませんでした。
勉強不足とおっしゃるが、ここが難しいところで、「Q」から「セブン」までと「帰ってきたウルトラマン」以降には断絶がありまして、同列に扱うことは出来ません。
「Q」から「セブン」までは好きだが、その後のウルトラにはまるで興味ありませんという人がいてもおかしくないわけです。
私はちょっと珍しい部類で、「帰ってきたウルトラマン」までは好きです。(それでも最後のほうは安易な話が多くなったと思いますし、円谷英二監修のウルトラとは別物であると考えています)
第二次怪獣ブームでウルトラを知った方々にご理解いただきたいのは、第一次怪獣ブームでの作品群とは内容面で別物であったのが第二次であり、「ウルトラマン」や「ウルトラセブン」が好きな人が「ウルトラマンタロウ」も見ていて当たり前と考えるのは間違いであるということです。
同じ「ウルトラ」の看板を掲げていても中身が別物では、両方好きだというほうがむしろおかしいことです。
中身というのは設定を引き継いでいるか否かという問題ではなく、作品の質の問題ということです。

というわけで私は「タロウ」を見ませんでした。
(「A」の途中でウルトラシリーズを見るのをやめてはいましたが、新作なら持ち直してくれないかと期待して「タロウ」の初期は何話か見たのですが、あまりのつまらなさに見るのをやめたのです。同じことは「レオ」でも繰り返してしまいました)
もちろん、この度のウルトラマンの設定を「メビウス」で初だと思いこんだのが間違いだったのは良くないことですし、こちらもキツイ言葉を投げかけた以上、強く責められても甘んじて受けるしかないと認識しています。
「タロウ」だけではなく、全話見てはいない「ウルトラ」はたくさんありますので、いつでてきた設定なのかわかっていないものがたくさんあるでしょうから、軽はずみなことを書かないように気を付けます。

それでも重要なのは「ウルトラマンは人間だった説」が後付けであり、ウルトラマンの原典とはなじまない設定であるということ。
(ハヤタとウルトラマンの邂逅を想起せよ。ウルトラマンの不気味さを忘れてはいけない)
ウルトラマンに関して法的権利を持つ円谷プロが「公式設定」として発表したからといって、唯々諾々と受け入れる必要はないです。
その善し悪しを考えることが大事。

メビウスは先行作の内容を引き受けるのはいいけれど、ウルトラの原点に帰る気はなさそうであることが気になります。
先行作のストーリーをなかったことにしたり、登場キャラクターを別物に改変してしまうのはシリーズものとして言語道断であるとはここ数年ずーっと訴えてきたことです。
私の願いが叶ったのか否か、メビウスは背反しないウルトラをすべて統合しようとする作品になるのかと期待しました。
しかし、続けて見るうちにどうも「帰ってきたウルトラマン」以降の作品を再話しようとしているだけに見えます。
ウルトラマン40周年記念作品なのに、「ウルトラマン」を引き継ごうとしていないのはどういうことか。
ウルトラ家族をあそこまで前面に出すとなると、「ウルトラマンタロウ」33周年記念ではないのか。

>おっさんさん
ご投稿ありがとうございます。

>人間の姿をしていたウルトラ一族がなんか
>色々あってウルトラマンになったという漫画を読んで衝撃を受けた
その衝撃とはどんなものだったのか知りたい!

あ、最後に、tkcさんは書き直せとおっしゃってますが、それは変ですよ。
BBSというのはやりとりが残るところにも価値があります。
私が間違いを犯し、それを指摘され、という流れも大事なことです。
この流れを残すことで、第二次ウルトラには関心の薄いウルトラファンもいるのだという事実が残ります。
間違いを「書き換えて」なかったことにするなんて私のスタイルじゃないですし。

1384 Reply Re:タロウを見てないの? ゾンデ5号 2006/11/27 18:42

>ギドラさん
確かに、「友情」というならもう少し自然にやってほしいものであります・・。
特捜隊にしろ、友情を感じるものはありましたし、何だかここまで友情を強調されると、手塚ゴジラを思い出してしまいます。

>タロウ33周年
そんな気もしますね・。
サゴミズ隊長は、ZATの名古屋章隊長を意識してるような感じだし、ウルトラ兄弟をやたら強調するあたりといい。
自分はビデオとかで「ウルトラ兄弟」に慣れちゃっているので嬉しいと言えば嬉しいですが、どうもメビウスは、兄弟ばかりで怪獣のキャラがさっぱり立ってないのがなぁ・・。

後本題からずれますが、初代ウルトラマンを見て思ったのですが、ウルトラマンは、元々は「怪獣・宇宙人退治の助っ人」にすぎないのですね・・。
それに、ウルトラマンが全く活躍しない話もありますし。(「真珠貝防衛命令」とか)
円谷英二時代のウルトラシリーズは、ウルトラマンではなくて防衛チームと怪獣・宇宙人が主役と言う印象を受けます。
でも、そのやり方を断ち切ってしまったのが、「A」以降のウルトラ兄弟の設定だったのかもしれませんね。

1385 Reply Re:タロウを見てないの? kei 2006/11/28 00:17

> 「ウルトラマンA」で言うことを聞かないAにゾフィーが平手打ちを食わせたときには死にたくなりました。

私は「ウルトラA」が「ウルトラマンA」に変更になった時点で違和感がありました。第二期世代には絶対理解できないでしょうが。

「帰マン」にセブンがゲスト出演したときは燃えました。初代ウルトラマンとウルトラセブンが登場したときもものすごく楽しみでした。この前後編にはトラウマがありますが(笑)。
しかし初代ウルトラマンのスタイルの悪さに幻滅。
そういえばバルタン星人Jrにも大いに期待したのに、またまた幻滅。最終回のゼットンは噴飯もの。
後半はもうホント嫌になって「ウルトラマンA」に望みをつなげたんですよ。
で、南隊員が降板して観なくなったんですが、後年ビデオを見直して、ウルトラ兄弟の十字架シーンの回の会話に原因があることがわかりました。
ギドラさんと同じ。

「タロウ」は今でも観る気になれない。大人になってから「レオ」はけっこうはまったんですが。ウルトラに「タロウ」はないだろうと。マスクにはまったくオリジナリティ感じないし。
オレのウルトラマン像を、ウルトラセブン像を壊さないでくれ! そんな気持ちでした。

先週の「メビウス」にレオが登場しましたが、「タロウ兄さん」「レオ兄さん」、こういう台詞がもうダメです。


1387 Reply Re:タロウを見てないの? 殿様ギドラ Mail 2006/11/28 18:16

>ゾンデ5号さん

怪獣のキャラが立っていないのは本当に最近のウルトラの欠陥ですね。
怪獣の個性がドラマを動かす作品もたまーに出てくることはありますが、少なすぎます。

ウルトラマン同士がじゃれ合うようになってしまうのはやっぱりウルトラ兄弟という設定を持ち込んでからですね。
それでも昔の作品では本筋はあくまでも怪獣・宇宙人事件であるという一線は守られていたと思うんですが・・・。

ネクサス以降顕著になるのは、防衛チーム内限定の人間関係だったりウルトラマン同士のいざこざだったり、ストーリーが内向きになることです。
もはや怪獣は脇役でしかありません。
でっかい怪獣が暴れるから怪獣ドラマはスペクタクルになるし社会性を帯びるのに、怪獣を脇役にして何を描くかと思えば、狭い範囲での人間関係ばかり。
なんだか、ひところのトレンディドラマの幼児向けバージョンを見せられているみたいです。

ぜんぜんおもしろくありません。

>keiさん

私はkeiさんより少し下の世代になりますが(1962年生まれなんで、間違ってないですよね)、第二期ウルトラに対する思いはほぼ一緒です。

細々としたことはいろいろあるんですが、思い起こすと第二期ウルトラは初期からのファンに失望・落胆・混乱を与え続けたのだなとわかります。
設定を歪めたり、ストーリーを単純化したり・・・。
そして初期ウルトラのファンを切り捨てるのかと思いきや、人気怪獣の再登場や新キャラをウルトラセブン風の顔にしてみたり、さらにはウルトラセブン(モロボシ・ダン)のレギュラー出演など、
初期ファンの気を惹く小細工もする。

確かにウルトラセブンが出てくるなら、と「レオ」を見ましたよ。
術中にはまりましたよ。
でもそこにあったのは、日本沈没ブームやドラゴンブームに乗っかった安易な変身ヒーローもの。

非常に大まかな言い回しになっちゃいますが、私にとってウルトラシリーズの魅力とは「理性の物語」であることなんです。
科学考証などはかなりいい加減だったウルトラなので真っ当なSF作品とは認めないんですが、ストーリーを貫く発想は理性に裏打ちされていたはず。
第二期ウルトラにはそのセンスが実に薄い。(見た範囲では、ということです)
そんな第二期ウルトラに感じた不満は現行のウルトラにも感じることです。
「理」より「情」を優先したドラマ作りが多くないでしょうか。

もう一点。
ウルトラシリーズの魅力には美術デザインの「美」も大きかった。
特撮ドラマであり、映像の力で魅せるのが主眼なのですから怪獣やメカのデザインがまずかったら話になりません。
まあ、これはデザイナーのセンスに左右されますし頭で考えてどうにかなるものでもないですから、
成田デザインに匹敵する「美」を見せて欲しいと願ったところでどうすりゃいいのかわかりませんけれど・・。


1389 Reply Re:タロウを見てないの? これって 2006/11/29 00:48

まずは丁寧にお返事を頂けた事に感謝します。

ただ、管理者さんとはメビウスの見方が違うのかなという感じはしましたね。
私にとっては昭和ウルトラの集大成、
管理者さんの期待は第一期の復刻。
そういう違いがあるような気がします。

個人的には昭和ウルトラシリーズというのは「人気があるから続けなければ
ならない」という時代の要請もあったような気がします。
ところが不調が続いた事で低予算となり、別にお話されていました
話の迷走であるとか特撮技術は向上しても予算不足に悩まされたりで
第二期が別の方向に&失速してしまったという一面はあるかと思います。

その意味では、予算も十分にあり、それ以上に十分に語りつくされた
「理想の昭和ウルトラの続編」というファンの希望を相当に加味されたであろう
メビウスには期待している部分が大きいのですよね。
そしてそれはかなり成功していると思われます。
タロウ、レオの登場の際、大いにネット上の掲示板が沸きましたし。
第二期ウルトラが受け入れがたいのでしたらなかなか理解は困難かもしれませんが。

ただ、一応今後の書き込みにはある程度の配慮は必要かなと思いました。
どうしても第二期も含めてウルトラシリーズが大好きという人も大勢いますし
どうしても過剰反応してしまう人もいるのですよ。
(こちらのサイトも例の書き込みの後なぜか定期的に晒されているのです)
ひょっとしたら心無いメールが幾通も届いていませんか??

無論どんな感想であっても本来は個人の自由なのですよけどね。
当然の事ながら自サイトでの主張なのですから。
ただし中にはよく分からない人も居ますので、気をつけて下さいね。

1390 Reply Re:タロウを見てないの? kei 2006/11/29 01:12

 お話に加えさせてください。

> どうしても第二期も含めてウルトラシリーズが大好きという人も大勢いますし

 この気持ちはよくわかります。
 私だって、10年遅く生れてきたら、ウルトラ兄弟にどっぷりはまっていたでしょうから。

 これはmixiに書いたんですけど、例として「007」シリーズをだしました。
 私の007初体験は「死ぬのは奴らだ」なんです。ショーン・コネリーが降板して、新たにロジャー・ムーアが主演した第一作。私は映画に興奮したのですが、それまでのファンには悪評でした。このときは悲しかったですよ。こんな面白い映画がなぜけなされなくてはならないのか。

 後年、「ロシアより愛をこめて」や「ゴールドフィンガー」を観て、その気持ちがわかったんです。

 第二期でウルトラにはまった世代の人たちが、後からビデオで「ウルトラマン」や「ウルトラセブン」を観たときにどう感じたのでしょうか? やはり第二期の方が面白いですか? とても興味あります。



1391 Reply Re:タロウを見てないの? ゾンデ5号 2006/11/29 07:34

ギドラさん
> 怪獣のキャラが立っていないのは本当に最近のウルトラの欠陥ですね。
> 怪獣の個性がドラマを動かす作品もたまーに出てくることはありますが、少なすぎます。

そうなんですよ。
あまり印象に残る怪獣が居ないし、怪獣が豪快に暴れまわったりとかが無い!
一回ぐらいウルトラマンを再起不能直前まで追い込む、ウルトラマンだけじゃ手に負えない(初代ゴモラの様な)怪獣が出てきてほしいものです。(こういう時こそ防衛チームや人類の頑張りを堪能できるのに・・)
ヒーロー同士のじゃれ合いは「仮面ライダー」なんかでも起こってしまってるし、何でこんな作品が増えちゃったのでしょうか(スタッフがオタクなのか・・)

> ウルトラ兄弟
ウルトラ兄弟自体は非難はしないのですが、「ウルトラ兄弟」を番組の主軸にしては拙いとは思います。
1話・2話ぐらいウルトラ兄弟が再登場(ゲスト出演)する、なら問題は無いとは思います。
ただ、これは「怪獣・宇宙人のキャラが立っている」という前提つきですが。

YOUTUBEでタロウ1話やレオを見たのですが、小学生のころは面白かった記憶がありますが、第1期を見た後ではいまいちな気がします・・。
でも、一部だけ見れましたが、「帰マン」のシーゴラス・シーモンスの話は大変面白かったです。

でも、第2期は色々欠点はありますが、まだ怪獣のキャラは立っていたとは思います。


1396 Reply Re:タロウを見てないの? これって 2006/11/30 04:04

なるほど、確かに印象に残るという意味では薄い印象があるかも?
ただメビウスの場合は印象に残る旧怪獣が多い事も原因ではないでしょうか?

ゼットン、バードン、ベムスター等は華々しい活躍を見せてます。
メビウス固有の怪獣では先週のリフレクト星人やディノゾール、
不死身の強さとも思えたインペライザー、食欲というある意味
ストレートな感情に特化した第一、第二クールの宿敵を演じたボガール。
彼らは決して印象が薄いとは...

> 一回ぐらいウルトラマンを再起不能直前まで追い込む、
>ウルトラマンだけじゃ手に負えない(初代ゴモラの様な)怪獣が
>出てきてほしいものです。
>(こういう時こそ防衛チームや人類の頑張りを堪能できるのに・・)
> ヒーロー同士のじゃれ合いは「仮面ライダー」なんかでも
>起こってしまってるし、何でこんな作品が増えちゃったのでしょうか
>(スタッフがオタクなのか・・)

これには全く賛同が出来ません。というのはメビウスは歴代ウルトラの中で
最もピンチの多いウルトラマンかと。
ついでに言うとウルトラマン単独で倒すという事も極端に少なく、
2ちゃんねる等ではむしろ防衛チームが強すぎてウルトラマンとしての
物語ではないのでは?と言われるほどですから。
死にかけたこと→バードン、インペライザー
単独では倒せなかった敵も少なく見積もっても10体以上はいるので。

ヒーロー同士の馴れ合い?というのはメビウスに当てはまるかどうかは
不明ですが、これは第三~第四クールのウルトラ兄弟登場シーンで
どう判断されるかですね。
今の所は変に旧ウルトラをかませにしてないしいい感じと思いますが。

> ウルトラ兄弟自体は非難はしないのですが、「ウルトラ兄弟」を
>番組の主軸にしては拙いとは思います。

メビウスは昭和シリーズの集大成を目差していると思います。
本編で語られる脅威...これは昭和ウルトラの設定である三万年前の
ウルティメットウォーズの再来。
そしてこれまた公式に設定されている最強最悪の「エンペラ星人」の
復活も予想されてますので。

まあ、当時の雑誌展開(今の年表に書かれている事から円谷プロの承認も
得たうえでの設定でしょう)に描かれていた世界が実現しようとしてる
感もあるので、逆にウルトラ兄弟~宇宙警備隊全ての設定を網羅してこその
集大成作品なのかもしれません。
逆にそれ抜きでは語れないというか...

1349 Reply 土俗の乱声 殿様ギドラ Mail 2006/11/17 16:01

いやー、探してみるものです。

『土俗の乱声』をどこかで見られないものかとweb検索してみたら、
某市役所の貸し出しフィルム(ビデオ?)一覧がひっかかってきたので、
おおっと、役所系にあるのか、と、我が町の図書館を当たってみたら見事ビンゴ!

視聴覚資料として貸し出しオッケーでした。

というわけで、『土俗の乱声』をめでたく見ることが出来たのでありました。

で、たしかに、海軍大臣さんの記憶はばっちり正しく、メインテーマ曲にGフォースメカゴジラのテーマと類似するメロディが使われていました。
多数の人間がわいわいやってるイメージに合うフレーズなんですね。
(『土俗の乱声』は中国大陸・朝鮮半島・日本列島には共通の起源を持つ祭があるというお祭ドキュメンタリー)

伊福部音楽使用作品ということで見るきっかけになりましたが、
実に興味深い内容ですっかり勉強になってしまいました。

日本の文化が中国・朝鮮の影響下にあったことは、まあ、常識の範囲で知ってはおりましたが、
それは交易とか外交というレベルで大陸とやりとりした結果のことかと漠然と思っていました。

実際はそんなレベルではなくて、もっと生活に根ざした形で同じ起源の信仰を持っていたり、儀式があったりということだったのだなぁ。
朝鮮半島からは古代から人間の流入があったらしく、弥生時代の遺跡に韓国に見られる風習と同じものが残っているとのこと。

よく戦後から日本はおかしくなった、なんて言いますが、どうも私には明治維新からおかしくなったんじゃないの?と思われてなりません。
文化的には中国・朝鮮に繋がっている(なんたって近いんだから当たり前)くせに、やたらと欧米のほうばっかり見るようになったのは明治以後でしょう。

科学技術に優れていた欧米になんらかの手本を求めたのをすべて間違いだとは言いませんが、
文明開化の名の下に文化芸能のレベルでも欧米化(タカアンドトシじゃなくてぇ)を目指したフシがある。
その結果、日本人は自らのアイデンティティを忘れて、プチ白人になってしまったのではないのか?

そういえば、『エノケンの近藤勇』では坂本龍馬を外国かぶれの軽薄な男として扱っていたんじゃなかったかなぁ。
いまでは坂本龍馬といえば、日本の近代化のために討ち死にしたヒーロー扱いになっていますが、明治生まれの人たち(親や祖父母世代が幕末を知っている)にとっては必ずしも偉人ではなかったんじゃないでしょうか。

おっとっと、話がずれました。

『土俗の乱声』では特撮ファンに馴染みのある伊福部映画音楽が多数流れます。
時代劇や社会派ドラマでの伊福部映画音楽より、怪獣映画やファンタジー映画での伊福部調に近いようです。
ちと強引な気もしますが、特撮映画には祝祭的昂揚感があって、祭をテーマにしたドキュメンタリー映画につける音楽は特撮映画のものに似ざるを得なかったのではないかなんて考えたりしました。

それから、牛や豚を屠殺する儀式を見せるシーンがあって、内容的には原始信仰の一形態が今に残っているという祭のルーツを示すシーンであり、
儀式とそこに参加する人間中心で受け止めれば祈りや昂揚感がメインになる場面かと思うんですが、そこに流れる伊福部音楽はなんとも悲しげな曲調でした。
どうも、殺される牛や豚に寄り添った音楽を付けたのではないかと思われます。

このセンスがあるからこそ、怪獣映画の音楽を作り得たのではないか・・。
生きとし生けるもの全般に同じ目線を向けることが出来る感覚。
これは、本多・円谷コンビの怪獣映画にも感じられる感覚であり、最近の怪獣物がすっかり失った感覚でもあります。
(いかんいかん。何でもかんでも怪獣ものに結びつけるのは悪い怪獣ファンだ)

補足事項として・・・。
「伊福部昭 音楽と映像の交響」下巻(ワイズ出版)279頁に『土俗の乱声』クライマックス部の蘇民祭に関する記述に青森県黒石市の黒石寺と書かれていますが、
これは岩手県水沢市黒石寺の誤りです。
この本を読んだとき(まだ読了してないっす)、黒石に蘇民祭なんてあったっけ??と不思議に思いました。
近隣の弘前出身なもので妙に引っかかったわけです。
で、映画を観たら水沢市の話だったので「なーんだ」と。
あまり見る機会のない映画だと思うので、書籍の情報が一人歩きしてはまずいとここで指摘しておきます。

それから、鉄道記録映画『雪にいどむ』も良かったですよ~。
除雪車の見せ方、そこに流れる音楽はまさにSF超兵器の趣。
さらに雪景色などに流れる曲がまた郷愁をかきむしる!!


1352 Reply Re:土俗の乱声 海軍大臣 2006/11/18 13:00


> 日本の文化が中国・朝鮮の影響下にあったことは、まあ、常識の範囲で知ってはおりましたが、
> それは交易とか外交というレベルで大陸とやりとりした結果のことかと漠然と思っていました。
> 実際はそんなレベルではなくて、もっと生活に根ざした形で同じ起源の信仰を持っていたり、儀式があったりということだったのだなぁ。

民話や伝説に出てくる「鬼」と云うものは、大陸から渡来した「産鉄集団」に与えられたキャラクターッだとするのが、我が国民俗学では定説になっているようですね。
柳田國男先生によりますと、この手の怪物や妖怪と云うものは、昔は敬虔な信仰の対象だった「神」が零落して本質を忘れ去られ、姿形だけが後世に伝わったものだとされます。「鬼」もまた、元来は鉄と云う「富」を生み出す福の神であり、桃太郎や一寸法師の鬼退治は、時の中央政権による産鉄集団を征服譚を暗喩しているもののようです。
で、何を言いたいかといいますと、「北」の怪獣映画で評判になった【プルガサリ】なのですが、実はその原型は、古代中国の皇帝に退治されたとされる、
シユウ(漢字を忘れてしまった)なる怪物ではないのかと思います。
このシユウは、プルガサリ同様、有角の怪物で鉄と深い関係にあったとされますから、これも皇帝と敵対した産鉄集団が信奉した神が、産鉄集団自体と同一視され、伝説の中で怪物となったものとされます。
大陸を追われた彼らが辿りついたのが、日本の若狭湾でした。若狭にある敦賀と云う地名の語源は「角額(ツヌガ)」だとされ、頭に角の生えた異人が住んでいたとの伝承が残っています。
即ち、これが我が国における「産鉄者」としての「鬼」の源流なのだとする説が、谷川健一先生の【青銅の神の足跡】という著作に書かれておりました。
些か場違いな話になってしまい申し訳ありませんが、興味のある方には、一読をお薦めします。




1358 Reply Re:土俗の乱声 殿様ギドラ Mail 2006/11/21 17:42


ふむー、興味深いお話をありがとうございます。
渡来した「産鉄集団」の存在というのは聞き覚えがあります。
このあたりももっとポピュラーな古代史として我々日本人が知っておかなければならない歴史ですね。

自分自身を顧みても、実に情けないことに日本史の知識が圧倒的に不足しています。
学校では中学でしか日本史を学びませんでしたし、中学レベルじゃ浅い浅い。

それでも昔はTVの時代劇でもある程度は歴史の勉強になったものですが、最近のTV・映画は史実を大事にする史劇・時代劇が激減。

うーん、古代日本のあれこれをちゃんと描く映画を作ってくれないもんでしょうか・・・。
(おっっと、さらに話は暴走)

1370 Reply Re:土俗の乱声 ゾンデ5号 2006/11/25 18:31

伊福部先生はドキュメンタリーにも音楽を結構作っていたそうですが、動物が殺される場面は、本多・円谷怪獣映画的なんですね。
伊福部先生は「動物が好き」と言っていましたから、そこから出てくる愛情だったのかもしれません。

自分は歴史も結構好きなので、ちょっとそのドキュメンタリー、見てみたいものです。

>それでも昔はTVの時代劇でもある程度は歴史の勉強になったものですが、最近のTV・映画は史実を大事にする史劇・時代劇が激減。

画質が良くなり過ぎて、軽々しく見えるというのもあるのではないでしょうか。
『水戸黄門』にしろ、フィルム撮影ではなくなってから、時代劇って感じが激減しまいましたし・・。
個人的には、『日本誕生』の様な大和時代を描いたドラマ・映画を見たいです。(しかし今のテレビ局とかじゃ軽々しくなりそう・・)


1381 Reply Re:土俗の乱声 殿様ギドラ Mail 2006/11/27 11:20

>動物が殺される場面は、本多・円谷怪獣映画的なんですね。

ええ。
怪獣映画での伊福部音楽に似ているというわけではないけれど、音楽演出の方向が人間側ではなく動物側に立っているという点で、
本多・円谷コンビの怪獣映画に共通するものを感じさせます。

「土俗の乱声」、機会があったら是非ご覧下さい。

最近の時代劇、ビデオ撮影になってタイムスリップ感(?)が失われたのは確かですね。
昔の出来事を覗き見ているのではなく、太秦映画村でのアトラクションが中継されているみたい、と言ったら言い過ぎだけど。

それと、たとえ架空のストーリーでも日本史の流れに沿って社会や人間を見つめるものが減ってしまっていると思われます。
(いや、TV時代劇をそんなに子細に見ているわけではないので、歴史観のある時代劇もあるのかもしれないんですが、
番宣なんかを見る限りではやはり「個」に絞ったものが多いみたい)

大和時代を描くドラマは私も観てみたいです。
何年か前にNHKが聖徳太子をメインにしたスペシャルドラマを作ったと記憶してますが、まじめすぎてあまり当たらなかったのかな?
(あっしも一部分を観ただけだし)

1354 Reply ノストラダムスの大予言 ゾンデ5号 2006/11/19 20:36

YOUTUBEで、あの「ノストラダムスの大予言」を見てしまいました。
しかも、英語版とかじゃなくてちゃんとしたオリジナルです。
軟体人間もありました。

とんでもない映画ですが、妙な現実感がありました。
岸田今日子の地の底から響くようなナレーションも恐ろしく、富田勲の陰気臭い音楽も不気味です。
ストーリーは、強引な感じがしますが、とりあえずは纏まっていたと思います。
パニック・災害のシーンですが、『日本沈没』よりも惨いですね・・。
超音速旅客機の爆発による熱で、農家が燃えて、そこの家族が熱い熱いと外に出てきて、皮膚が焼け爛れてるシーンはトラウマになります・・。(子供とお母さんが苦しんでるところなんか・・)
大雨で発生した洪水のシーンや、山火事のシーンは迫力ありますな。
『日本沈没』や『世界大戦争』の流用も結構あったりします。

総括ですが、環境問題に対する警鐘と言う部分では今でも通用すると思います・・。
あ、それと軟体人間は、カットするほど醜くは無かったです。

1359 Reply Re:ノストラダムスの大予言 殿様ギドラ Mail 2006/11/21 17:45


おお!
見つけましたか。
ちょっと前に探してみたんですが、見つけられなかったんですよ。
なんとかあっしも見直したいもんです。

ちょっと前に大量削除の憂き目にあったみたいなのでいつまで保つか・・。
でも、ノストラはソフト化もされないんだから、利権云々とは言わせないぞ!

1378 Reply Re:ノストラダムスの大予言 ルー等級つつ大臣 2006/11/26 16:31

ギドラ氏、ノストラダムスの大予言って検索すればオッケーざますよ。
ミーも本編そのものは既に入手してまして予告編だけがなく偶然あのユーチューブで予告もアップされてましたから見たざます。
それにしてもこの作品、結局は東宝首脳陣のトラウマ(大阪被爆者団体が単独で抗議、東宝社長が泣いて謝ったそうな)で映像ソフトが出せないというのが真相なんだというのも情けない話ですが公開時はあのラストのミュータント(個人的にはあれは夢の島のナメクジが進化したと思うんですが・・・軟体人間って名前がついてますし)をカットして普通に公開できたんですから別に出してもいいんじゃないかと思いますよ。
で、あの作品の怖さはやはり岸田今日子のナレーションでは?と思うほど秀逸ですし富田サウンドの素晴らしさは今見ても絶品ざます。

1383 Reply Re:ノストラダムスの大予言 殿様ギドラ Mail 2006/11/27 11:28

いやー、観ました観ました。
『ノストラダムスの大予言』。

ん~、私はやっぱり初見当時の感想と同じく、あんまり感心しませんでした。
悪夢の魅力は確かにあって、それは公開当時も怖さ・気持ち悪さとして充分感じたわけですが、
人類に警鐘を鳴らすという意図から考えると、もっとストーリー展開や描写を理知的に仕上げるべきだと思いました。

70年代の「フィーリング」ブームに乗っかった作りで、環境汚染の話も核戦争の話もイメージ優先が行きすぎていますね。
点描されるさまざまな異変には確かに現代を予見したようなくだりがあるのだけれど、じゃあどうすりゃいいの?と。

「欲が人間を滅ぼす」というメッセージはまさに現代社会にそのままあてはまる言葉なのに、
映画の着地点は核兵器問題になってしまっていて、とりあえず核を批判しとけば文句はないだろう的な安易さを感じてしまいました。
(それと、ニューギニアでのもろもろは放射線の影響に関していい加減すぎないか?)

シナリオ作りの段階で、さまざまな意見を取り入れるうちに全体の方向を見失ってしまったんじゃないでしょうか。

丹波哲郎・山村聰のお二人が芝居の力でねじ伏せた映画というところか。

「諸世紀」が代々伝わる家系の話かと思うとその設定はほとんど生かされず、人類全体の滅びの話かと思って見ていたら、
最後の首相演説では「全世界が日本に注目しております」と、なんだか日本一国の問題にすり替わってるし・・・。

前半の平田昭彦・小泉博のお二人が科学者役で講演しているシーンには東宝特撮の伝統が生きている風情があって嬉しかったのだぁがぁ。

それから、30年以上昔に観た映画のわりには全体に良く覚えていたのに、冒頭のバレエスクールからお化けナメクジのシーンにはまったく記憶がありませんでした。
で、まてよ、と思い当たったのは、昔私が観に行ったのは公開初日の一回目。
昔の映画館は、客の回転を良くするためにフィルムの中抜き上映を良くやったのです。
それはあとで知ったことなんですが、後のドラゴン映画ブームのとき、同じ映画を続けて二度三度見るなんてことをやっていたら、一回目の上映にはなかったシーンが二回目に出てくるということがありました。
(具体例としては『ドラゴンへの道』と『死亡遊戯』で体験)
ひょっとして、昔、私が劇場で見た「ノストラ」は中抜きだったのかも。
ということは今回が初めての全長版か???

しかしま、ルー等級つつ大臣さんもおっしゃっていますが、封印するような映画ではないです。
これがダメだというなら、50年代の怪物映画はほぼ全滅でしょうね。

1356 Reply ぷろじぇくとぶるー地球SOS ルー等級つつ大臣 2006/11/20 22:41

久々にここに来て、今回小松崎茂氏の原作として知られる「地球SOS」がアニメになったと聞いて早速見てみました。
(それにしてもぷろじぇくとぶるーって・・・「ウルトラセブン」かと思った・・・)
当初ミーは某アニメや最近の映像作品のような「主人公だけの世界観で云々と屁理屈矮小チンケドラマかと思ったものざますけれども
(何しろアミューズビデオ社の作品ですからヲタ向けオンリー萌えシラケアニメかと。)ですけど実際見るとなかなかどうしてしっかりした「正統派SF」ではあーりませんか。
主人公の少年とそのライバル、そして彼らを支える大人たち。
ここ最近の作品ではまず描かれることのない主人公を軸にした拡散するドラマ。
そして突如として現れた未知の侵略者の巨大宇宙船。
国連軍が出撃しても歯が立たず全滅する様を見せその後で
彼等に対抗する極秘に設立された防衛組織の戦闘機が現れ不敗の彼等を迎え撃ち
勝利する。

ストレート過ぎる気もしないではありませんがまさに小松崎茂氏が描いた世界観を蘇らせたかのごとく展開するストーリー。
いささか敵の巨大宇宙船(と小型円盤)が「ID4」のパクリっぽいのですがその後の防衛組織の新型戦闘機や円盤から発するリング状の光線がまさに東宝特撮の「地球防衛軍」や「宇宙大戦争」を思わせるのでここで払拭出来るざます。
(ついでに戦闘機の超兵器の拡散式放電ビーム砲も)
久々に心から「面白い」と思えた映像作品ですた。
ただ唯一心残りというか残念だったのは大島ミチル女史の音楽が牧歌的過ぎて
映像にカタルシスを与えていなかった事ですた。
本当にここは惜しい!と思います。

1360 Reply Re:ぷろじぇくとぶるー地球SOS 殿様ギドラ Mail 2006/11/21 17:50

ありがたいリポートぢゃーー。

こりゃ、要チェック作品リストに入れておくざんす。
ううーん、しかし、なぜに大島ミチル音楽か・・・。
スペクタクルには向かないというのは近作ゴジラで確認できるのに。
いや、逆にゴジラ映画をやったから起用なのかもですね。
なんでか、大島ゴジラ映画音楽をやたらと誉める向きもあるようで。

(ぷろじぇくと・ぶるー、って・・・。ややこしい)

1377 Reply Re:ぷろじぇくとぶるー地球SOS ルー等級つつ大臣 2006/11/26 16:19

遅レスすんまそん。
大島女史の起用に関しては確かに近作のゴジラに関係あるかもだと思いますが
ただあの小松崎スペクタクルワールドにマッチしてないんですよね。
映像はしっかりと「空想科学映画」になってますがこと音楽が・・・。
(オープニング見たら萎えた・・・音楽が脱力ものだから・・・。)
ここは空想科学映画らしくどーんとスペクタクル音楽をテーマにすべきでしょう。
せっかく小松崎氏の代表作を映像化するんだし。
あの音楽ではちょっと白けてしまいますた。
(でも中盤はなかなかでしたが)
あとあの予告編は何とかしてほしかったなあー。
まるで「鋼の錬金術師」を思わせるような人をバカにしたような漫才のような感じの予告編は・・・。
(もっとも「鋼~」も本編は骨太のドラマでそれはそれでいいとは思うんですが)
でもやはり一番の問題は今の東宝がこーいった作品を映像化しないってことでせうか。

1368 Reply 伊福部音楽銀幕に ゾンデ5号 2006/11/25 13:29

来年春に公開される、「鉄人28号 白昼の残月」に、我等が伊福部昭先生の音楽が使用されるそうです。

流用なのか新曲なのか気になりますね。
しかし、銀幕に伊福部音楽が帰ってくるのは嬉しい事です。

1380 Reply Re:伊福部音楽銀幕に 殿様ギドラ Mail 2006/11/27 11:18

むむ、鉄人28号って、あの実写にCGアニメを合成した映画の続編なんでしょうか。
(今度観よう)

いやー、どうなるんでしょうねー。

私も伊福部音楽が映画に使われることは歓迎したいところ。
しかし、新曲ということはまずあり得ないので、鉄人以外のために作った曲を流用するのは間違いないでしょう。
選曲者のセンス次第かなぁ。

とはいえ、ステレオ録音されている伊福部映画音楽は数少ないので選曲の幅も狭まるか??
(モノラル音源もデジタルの魔術で音質改善・ステレオ化させて使うとか???)

なんにせよ、安易な使い方(特撮映画で有名な曲をとりあえず並べるような。鉄人に大魔神のテーマを当てたりしないよね)だけはしないで欲しいですね。

1392 Reply 怪獣使いの遺産(メビウス)スレのつづき 殿様ギドラ Mail 2006/11/29 19:07

かなりスレッドが長くなってしまったので、別スレにします。

>これってさん

お返事がいただけるとは実に嬉しいです。
このごろはどうも忙しくて、かつての新作ゴジラを語る掲示板シリーズ(ギドラの巣にログを残してあります)ほどには活発に投稿出来そうもないのが歯がゆいんですが、
レスが遅くなることがありましてもどうかご容赦下さい。

メビウスに関しては、私が最初にどう受け止めたのかは投稿ナンバー980のスレッドに書かれていますので、過去ログをたぐってみてください。
意外や意外、結構期待して見始めたんですよ。
その後998番スレッドにもメビウスについて書いてあります。

第一期の設定じゃないからダメだという受け止め方だけじゃないんですよ。

ウルトラマンに兄弟がいても、父母がいても、怪獣出現や宇宙人の侵略というモチーフを使うならおもしろくするためのフォーマットがあるでしょ、ということです。

いやー、しかし、ギドラの巣もちょくちょく晒されますな。(←晒されたときには知らないんだけど、あとで知ったりする)
特撮ファンには殿様ギドラのファンがいるのかな??
(サインしてやろうか?)

要は誠意ですよ。
私はキツイ物言いもしますが、自分の発言に責任も持たず(軽いヤツは、自分がいままで何を書いたのかも覚えていないもんな)その場の勢いだけで人の気を惹こうとするような「煽り」投稿はしません。
まあ、私の知らないどこかでどれほど私がコケにされバカにされいたぶられているのか、それこそ知りませんが、大丈夫です。
特撮マニアはそんなにバカじゃないですよ。
いまのところカミソリ入りのメールなんかはぜんぜん来てません。
(何年も前に一回、いや、二回あったかな?ある種の脅迫は受けましたけど)

で、せっかく晒されているならkeiさんの
>第二期でウルトラにはまった世代の人たちが、後からビデオで「ウルトラマン」や「ウルトラセブン」を観たときにどう感じたのでしょうか? 
>やはり第二期の方が面白いですか? とても興味あります。

という問いかけに是非答えて欲しいです。
私も興味津々です。
ゾンデ5号さんからはお答えを頂きました。(ありがとうございます)
でも、ゾンデ5号さんは本放送当時に第二期ウルトラを知っていたわけではないので、第二期でウルトラを刷り込まれた方からの回答、待ってます!!

(くあ~、私の007体験もkeiさんとそっくりだ!『死ぬのは奴らだ』を劇場へ観に行ったのが初ボンド体験だったと思います)

1397 Reply Re:怪獣使いの遺産(メビウス)スレのつづき これって 2006/11/30 04:23

元スレのほうにも書き込みしたので見てくださいね。
お返事が遅れているなど全然気にしてませんよ。
むしろ私が来訪者として勝手気ままな意見を書いているようなものですし。

>第二期でウルトラにはまった世代の人たちが、後からビデオで
>「ウルトラマン」や「ウルトラセブン」を観たときに
>どう感じたのでしょうか? 
>やはり第二期の方が面白いですか? とても興味あります。

ストレートに言いますと私は狭間の世代なのですよ。
というのは今が30代前半。つまり第一期~第二期を物心ついたときから
繰り返し何度も再放送で見た世代なのです。
リアルタイムで見たのが小学生1、2年位での80だけなのですね。

正直な所第一期、第二期という分け方も意識せず見てたので
いろんなウルトラマンがいるのだという意識でした。
ただ、子供の目から見るとウルトラマンはあくまでもヒーローという
位置づけなので、難しい話、深い話の魅力を感じるのはそのずっと後の
話なのですね。
という事で、初期ウルトラに行くほど少し地味に感じていたのは事実です。
無論第二期の突拍子もない作戦や妙な展開は子供心にもおかしいと思ったり
したのですが、「子供視点の」お話の盛り上がりとしては第二期のほうに
軍配が上がるでしょうね。
無論ドラマとしての完成度では初期ウルトラの方がよいのでしょうが。
(再放送でさまざまなウルトラマンを見ているだけに、その競演となる
ウルトラ兄弟という設定がとても魅力的に思え、その為ウルトラマンの
解説本などの設定にも心躍らせたものです。)

第二期では「空想シリーズ」から「ヒーロー」としてのウルトラマンが
よりピックアップされたものと思われます。
そういう意味で第二期のイメージや印象は強いのだと思います。
なので、子供が見るもの(幼稚園~小学生)として考えると第二期の方が
より印象深く、楽しめる内容だったのですね。
大人が見ると失笑しそうな設定やお話も子供にとっては分かり易いのです。
ぶっちゃけドラマ部分が理解できず、格闘シーンだけ盛り上がる(見に来る)
子供が大半でしょうからね...
これはメビウスの映画でもそうでした。ザラブ星人出現で劇場の子供たちが
泣いたり帰ろうとしたりとw
でもウルトラ兄弟&メビウス登場でキャアキャアと盛り上がるのです。

ただし大人になってみると第一期も味わい深くとても深い。
そういう感想を持つ人が多いのかなと。

1404 Reply Re:怪獣使いの遺産(メビウス)スレのつづき 殿様ギドラ Mail 2006/12/05 16:48

これってさんのお話に触発されていろいろ思うところはありますが、まだ第二期ウルトラからはまった方のお話が出てこないので、もう少し待ってみます。


1412 Reply Re:怪獣使いの遺産(メビウス)スレのつづき 殿様ギドラ Mail 2006/12/11 18:02

いろいろとご意見を頂いて個別に思うところはあるものの、それらをひっくるめてここで私の「ウルトラマンメビウス」観(感)をまとめてみます。

ウルトラ兄弟という発想が気に入らないということはすでに述べておりますが、これは30年以上も前に作られてしまった形式で、
いまさら原点回帰とばかりに「兄弟はナシよ」とやっちゃってもすでにウルトラ兄弟を刷り込まれてしまった人々が納得できないということもあるでしょう。
(ところで、ウルトラ兄弟が当たり前だった方々は「メビウス」以前のM78星雲人ではないウルトラマンの登場をどう受け止めたのでしょう?)

また、ウルトラ兄弟という設定がそれ以前の作品と明らかな矛盾を生じるということはありません。
(私が持っている古い怪獣図鑑では、ウルトラマンとウルトラセブンは親友であると書いてある)
ですから、ほかのウルトラマンがゲスト出演することを否定はしません。
しかし、最初期にウルトラ人気を支えたファンの心理を逆なでするやり方に納得していないのも確かです。

ウルトラの父がメビウスに地球で修行してこいと命令するなんて、善悪が入れ替わっているだけでショッカー怪人の派遣と大して変わりません。
少なくとも「帰ってきたウルトラマン」までは、彼らが地球に居残ったのは個人的な理由によるもので、ウルトラマンが地球を守るという制度があったわけではないのです。
「ウルトラマンA」以降、大きく設定を改変してしまったのは隠しようもない事実。
ウルトラ兄弟に慣れ親しんだファン層を大事にするのと同時にそれ以前のファンも大事にすることは出来ないのでしょうか。
あからさまに父だの母だのを登場させず、タロウ兄さんだのレオ兄さんだのと言わせなくても成立させられるのではないでしょうか?
ウルトラマンやウルトラセブンは、謎の宇宙人だったからこそ魅力を感じた、というのは私の見解ですが、第一期ウルトラに燃えたファンに共通する意識ではないでしょうか。

で、「メビウス」って、ウルトラマン40周年記念ではなくて、ウルトラマンシリーズ40周年記念だったんですな。
数日前に気が付いたというていたらくなんですが、なんでその件に突っ込みが入らなかったのかなぁ、なんて考えたら、
そりゃそうです、40周年なのは「ウルトラマン」放映からであって、当初はウルトラマンシリーズという発想はなく、
出発点は「ウルトラQ」であり、その後の「キャプテンウルトラ」も含めたウルトラシリーズだったわけですから、私だけでなくほとんどの人がウルトラマンの40周年に合わせた企画だと理解していたのでは??
それをわざわざウルトラマンシリーズ40周年と銘打ったところになんだか胡散臭い物を感じたりします・・・。

というのは、「メビウス」評価としてはまだ表面的なこと。

「ウルトラマンメビウス」は巨大ヒーローが怪獣や宇宙人と戦う話なんですよね?
怪獣が出てくることで何が起こるのでしょう。
怪獣は大きいゆえに反社会的存在なのです。
野良猫や野良犬だって人間に迷惑をかけます。けれども、彼らは歩き回ったって街を壊すことはありません。
出てくるだけで迷惑というのが怪獣であり、ひとたび怪獣が現れれば、それは誰か個人の問題ではなく、社会の問題となるのです。
ですから怪獣ドラマには社会を感じさせるストーリーや演出が不可欠なのです。
そして、映像面で大きな物が出てくるだけでなく、ストーリーにも広がりが出てくることで視聴者の意識を拡大させ昂揚感を生むのです。

ところがメビウスでは、群衆すらたまにしか出てきません。社会の反応を扱ってもまったくの背景扱い。
ストーリーの主軸になるのは、GUYSのメンバーばかり。
彼らが戦う動機は身近な誰かを意識してのことばかり。
狭い!
ストーリーも演出も狭すぎる!!
怪獣やメビウスのでかさが虚しいだけだ。

この視野の狭さに通ずるのが、「ウルトラマン同士のじゃれ合い」(←馴れ合いではないです)です。
複数のウルトラマンが登場し、ウルトラマン間になんらかの葛藤を持ち込む、というやり方はすっかり最近の定番になってしまったようですが、
それは変身ヒーロードラマを矮小化させる原因になります。
変身ヒーローは非日常的な存在であり、ストーリー上は事件解決の最終手段なのです。
ところが主役のヒーローが、自分と同等の非日常的な存在と、斬った張った惚れた腫れたとやり始めてしまえば非日常同士のぶつかり合いとなり、すべてが空想で埋め尽くされ、
却って空想の楽しさがスポイルされてしまうのです。
(怪獣出現やウルトラマン変身の瞬間に快感を感じるのは、日常が破れる快感である)
怪獣や宇宙人とウルトラマンが戦うことも空想同士のぶつかり合いではあります。
しかし、なぜその戦いが起こっているのかと言えば、日常を壊す怪獣・宇宙人を排除するためであり、根っこのところには人間の日常生活があるわけです。
それをウルトラマン同士の愛憎だの友情だのと言い出してしまうと、はなっから作り物の茶番と化し、作品外(現実世界)からの影響を受けず、作り手の頭の中だけでこねくり回したリクツに支配され、
そのくせ空想による神秘性が強調されるのではなく、ウルトラマンが日常化して卑近になり、ウルトラ(超)マンではなくなってしまうと言っても過言ではありません。
なぜそんな発想になってしまうか。
視野が狭いからです。
ウルトラマンを考えるときにウルトラマンのことしか考慮していないから。
ウルトラマンが劇中世界でどんな役割を負っているか、劇成立のためにどんな機能を持っているかなどなど、幅広い視点から発想していればこんなことにはならない。
「メビウス」のストーリーを創作するとき、レギュラーメンバーのことしか意識し得ていないから社会的な広がりを持った物語にならないのと根は一緒でしょう。
ウルトラ兄弟を持ち込んだ第二期ウルトラであっても、ストーリーの広がりは社会性を帯びていたのに。
(注・ここでいう社会性とは、作品に現実社会で起こっている諸問題を取り入れるという意味ではなく、作品世界に現実の人間社会のような重層性を感じさせるということ。
家族・友人・職場・学校・地域・国家と積み重なっているのが社会であり、一見無関係な人々もどこかで繋がっているのが現実です)

そのうえ、登場人物や組織の行動がいい加減である。
この問題は「ネクサス」や「マックス」のほうが酷かったんじゃないかと思いますが、「メビウス」も相当かましてくれます。
最近の例で言うと、リフレクト星人はなんのために地球に来たのでしょうか?それともそれはどうでも良いことなんでしょうか。
また、レオを手本に宇宙人を倒すための修行に入ろうとするメビウスはいいとして(笑)、GUYSはメビウス任せで宇宙人対策を考えようともしないし、特訓中のミライ君に差し入れを持って隊員が3人も現れる。
その直前にも別の2隊員が明子姉ちゃんよろしく見守っているし。
職場放棄か。
もう一点。リフレクト星人はメビウスに勝てると確信すると殺さずに見逃していますね。
しかし、しつこいメビウスが再戦を挑んできたから、命をもらいますよ、と言っている。
それに対して、メビウスは相手のプロテクターを破れることを示しつつ、あとは問答無用でレオと一緒にリフレクト星人を殺してしまう。
どっちが極悪だ?
ババルウ星人がヒカリ(フレッツ光のキャンペーンキャラだもんなぁ)を陥れようとしてツルギに変身して地球で暴れたのも理解できない。
整理しますと、ヒカリが地球に戻る(なんのため?)途中、ババルウ星人と一戦交えて怪我させた、だからヒカリを目の敵にしたババルウ星人はヒカリを陥れようとした、ということらしいけれど、
すでにヒカリは地球を離れているわけで、いや、それどころかもともとツルギの評判は悪かったわけで、ウルトラマンの評判を下げたいのならメビウスに化ければいいわけで、ん?ツルギに化けて暴れてもヒカリの評判には傷は付かないんじゃ??
それにニセツルギとヒカリの地球での第一戦を群衆は目撃しているはずなのに、ヒカリを怖れて逃げまどう。
冒頭、暴れていたのはヒカリではなく(ニセ)ツルギである。そのツルギと戦っていたヒカリをなぜ怖れる?
こういうのを「話にならん」というのです。
(またまた私の知らない設定があるんでしょうか)

「ネクサス」以降のウルトラシリーズに感じる不満はウルトラシリーズとして成立しているかどうか以前に、まともなドラマになっていないところにあります。

とはいえ、これには、子供番組なんだからそれでいいのだ、というご意見もあるかと思います。
確かに年少者の認知能力ではありのままの社会をまるごと理解することは出来ないでしょう。(大人でも出来ない)
しかしだ、劇作とはなんですか。
なかなか捉えきれない社会のこと、宇宙のことをなんとか捉えようとするのが劇作でありましょう。
そこにある矛盾や不思議さ、謎解きなどを描出するところに物語の面白さがあるのです。

「メビウス」は世界を単純化し、子供たちの認知能力を超えない範囲で怪獣とウルトラマンが組んずほぐれつする状況設定をしているに過ぎない。
そこに、本当の世界はない。
こういう作りのTV・映画を何というか。
子供だまし、というのです。(最近は高級っぽい体裁を整えただけの大人だまし作品もあるけど)
第一期ウルトラがなぜこれほどまでに評価されているか。
子供だましを排除して、真の物語作りを目指していたからです。
もちろんそこには失敗もあるでしょうが、最初から子供レベルに合わせようとした作品とは格が違います。
子供を楽しませるということと、子供しか楽しめないということは別のことです。

子供目線の単純なヒーロードラマも必要でしょう。
でも、それはウルトラがやることではないです。

いや、ウルトラなら大丈夫なんです。
ストーリーを完全に理解できないとしても、特撮映像という強力な娯楽性を持っていますから、どんなに小さな子供でも楽しめるんですよ。
私が初めて「侵略者を撃て」(バルタン星人)を見たとき、バルタン対策の会議の内容をどれだけ理解できたか怪しいものです。
(諸事情は省きますが、私が「侵略者を撃て」を初めて見たのは、小学校1年生のとき)
しかし、そんなことは問題ではなく、分身するバルタンの華麗ともいえる特撮映像に心奪われたのです。
同時に、完全な理解はないままでも、殲滅されたバルタン星人にある種の哀れさを感じたのも確かです。
それがウルトラシリーズではないでしょうか?

と、ここまで書いてきて、責められるべきは私のような初期ウルトラからのファンかもしれないと気が付きました。
物心付いたときにすでにウルトラ兄弟を刷り込まれていた方々が幼児化してしまったウルトラを批判できるものでもないでしょう。
ならば、ウルトラの流れを知っている人間がきちんと声を上げるべきだった。
私自身のことを申し上げれば、「ウルトラマンA」以降で諦めてしまったところがあります。
ウルトラはダメになっちゃったな、と。
子供だったので仕方がないとはいえ、それは初期ウルトラで楽しませてもらった(というレベルではなく影響を受けた)のに、
あとの世代のことはどうでもいいという態度でしかなかった。
円谷プロでもテレビ局でも、手紙でも何でも出せば良かった。
最近でもそう。
ティガ以降のウルトラに対してもっと声を上げるべきだった。
作り手は常に良い物を作ろうと努力しています。
もろもろの路線変更や改変もよかれと思ってやってきたはず。
良くないと感じたなら、もっとはっきり表明しなければならなかったのに。

(ここですこし言い訳すると、映画作品と違って、TVシリーズの場合、おもしろくないと思いつつ毎週見るのは相当の難行苦行で、
見てない物について発言できるものでもなく・・)

30年以上前にねじ曲がってしまったウルトラシリーズに対していまさら何を言えるか、と諦めている人も多いのでしょう。(私もそうだった)
しかし。
ウルトラと言えば、いまでも円谷英二や金城哲夫の名前が取り沙汰されるのに、「ウルトラマン」や「ウルトラセブン」とは発想の違うウルトラを放置していいわけはない。
私は、子供たち(次世代)にも初期ウルトラの精神を持った「現代の物語」を見せてやりたいと願うのです。

1416 Reply Re:怪獣使いの遺産(メビウス)スレのつづき ゾンデ5号 2006/12/13 17:03

>ウルトラマンやウルトラセブンは、謎の宇宙人だったからこそ魅力を感じた

そういう面はあるかもしれません。
一応『帰ってきたウルトラマン』までは謎の宇宙人という感じもかもし出していました。(『ウルトラセブン参上!』の時のウルトラマンジャックの声はちょっと宇宙人っぽさを感じられました)
どことなく正体不明な部分もあるから、自分は第1期の方が好きなのかもしれません。
しかし、それを排除してしまったのが『エース』以降のウルトラな訳ですが。
でも『ウルトラ兄弟』という設定は好きといえば好きなので複雑な気分なのですが・・。
ただ、第2期は、社会や怪獣をきっちり描写していたのでまだ良かったのですが、メビウスの描く一般社会って、GUYSを引き立てるのにしかなってないんだよなぁ。
リフレクト星人についてもギドラさんと同意見で、何だかレオを無理矢理出すために出した様な感じで、レオとおおとりゲンが出てくれたのは嬉しいのですが、これではなぁ・・。

個人的にはウルトラ兄弟の設定は好きです。
でも、兄弟を前面に押し出さなくても大丈夫かなという思いもあります。
youtubeで『帰ってきたウルトラマン』の初代マンとセブンが客演する「ウルトラの星光る時」を見て、初代マンとセブンの登場に燃えちゃいました。
おそらく、ウルトラマンの神秘性(どこからともなく宇宙の彼方からジャックを助けにやって来る)もそれなりにあったのが功を奏していたのかもしれません。

1417 Reply Re:怪獣使いの遺産(メビウス)スレのつづき 殿様ギドラ Mail 2006/12/13 17:48


どうもどうも。
「帰ってきたウルトラマン」までは私もほとんど問題を感じないんですよ。
(ストーリーや美術面で「帰マン」の後半はかなり苦しいけど)
まあ、初代マンとセブンが新マン(ジャックという呼び名は少なくとも70年代には存在しなかったはずで・・)を助けに来るとき、ハヤタとダンが顔を出しちゃうのはまずいなーと(当時も)感じたんだなぁ。



1425 Reply Re:怪獣使いの遺産(メビウス)スレのつづき これって 2006/12/16 07:14

>>ウルトラの父がメビウスに地球で修行してこいと命令するなんて

ここはまだまだ謎の部分と思いますよ。
忘れてはならないのは、メビウスは「怪獣が25年間出現していない地球」に
派遣されているという事です。
少なくとも現時点では怪獣退治のために行けとは言われてないのですよ。
これは果たして修行なのか、それとも人間を学んできなさいという気持ちなのか。
もしくは既に語られている「脅威」を予見していたのか。
ウルトラの父の真意はこれから語られるのでしょうが、
「ウルトラマンが地球を守るという制度」があるからとは限らないようです。

>>あからさまに父だの母だのを登場させず、タロウ兄さんだのレオ兄さんだのと

宇宙警備隊という設定ができていますし、A~タロウでの兄弟の競演も
既に史実になってしまっていますからね...それを無視は出来ないのでしょう。
メビウスの舞台は「ウルトラ兄弟たちが地球を救った歴史のある世界」
それだけに謎の宇宙人という設定を今作に求めるのは難しいことでしょう。

(というより平成ウルトラシリーズは見ていましたか?こちらで謎の宇宙人であり
光の巨人であるという世界がいくつも語られていますし...
逆に「ウルトラマンの予備知識がない世界」だけという寂しさから、今回の
ウルトラマンシリーズの続編、という案ができたのだと思いますよ)

>>ですから怪獣ドラマには社会を感じさせるストーリーや演出が不可欠なのです。

これも平成で語られてますね。
特にコスモス、ネクサスではある意味リアルな怪獣災害&危機管理意識が
描写されています。
ただ、その描写を深くしすぎると物語全体を暗くしてしまう問題もあったり。
その部分がメビウスでは馴染まないと考えられたかもしれませんね。
怪獣災害意識<ファンの望む展開 という意識のもと、物語の方針が
決められたのかと。

民衆があまり語られない点は私も同感ですね。
ただしインペライザー襲来、ババルウの事件なども含めて徐々にそうした描写も
増えているように思えます。

長くなりそうなので一度切ります。

1426 Reply Re:怪獣使いの遺産(メビウス)スレのつづき これって 2006/12/16 10:43

>>そのうえ、登場人物や組織の行動がいい加減である。

はっきりいいますがここからのくだりは殆ど事実誤認ですよ。

これをそのまま放置してたら2chで徹底的に叩かれそうですし
イタズラ、嫌がらせメールが大量に来そうなのであえて書きますが。

まず、リフレクト星人は見逃したのではなく「次にきた時に命をもらう」と
命を預けただけです。善意などありません。
二回目の訪問も予定通りに命を奪いに来ただけでメビウスが
しつこかったわけでも再選を要求したわけでもないですね。

またリフレクト星人は自分の身体に傷がついたとたんに余裕がなくなって
本性を表わし、よりによってGUYSの仲間の命を盾にメビウスの命を
奪おうとする卑怯極まりない行動に。
只でさえ卑怯な人質作戦に加えて、防衛チーム、仲間、大事な人を奪われた
過去を持つレオの目の前でそんな手段を取ったらレオが切れるのも当たり前かと。
どう考えても極悪なのはリフレクト星人の方でしょう。

あとツルギについても偏見気味の解釈と思いますよ。
ババルウにはツルギ&ヒカリを孤立させる復讐の意図を持って地球に行ったわけで
(本編で語られてるように、ターゲットの周囲を騙して精神的に追い込むのが
ババルウの常套手段なので、地球に行ったのは理由があることですね)

>>ウルトラマンの評判を下げたいのならメビウスに化ければいいわけで
復讐の対象はツルギ&ヒカリであり、ウルトラマンの評判を落すために
来てるわけではないので。

>>ツルギに化けて暴れてもヒカリの評判には傷は付かないんじゃ??
ババルウにとってはヒカリの最強形態がツルギと認識してます。
(ヒカリサーガ3より)
故にババルウにとってはヒカリ、ツルギどっちで暴れても関係ないんですよ。

>>ニセツルギとヒカリの地球での第一戦を群衆は目撃しているはずなのに
目撃しているのはヒカリの姿だけですね。
あと劇中の特集番組?でもあったように、あの時点で恐怖の対象は
「青いウルトラマン」であり、その番組中で主婦が「ウルトラマン同士の争い」と
認識しているように、赤以外の「青いウルトラマン」が侵略者扱いされてるのです
故に多少の形状が変わろうが「青い」だけで地球の被害を省みない危険な存在と
認識しても何の不自然さもないでしょう。

>>(またまた私の知らない設定があるんでしょうか)
率直に言って、そのような疑念があるのでしたら言葉をもう少し選んだ方が
いいような気がしますよ>「話にならん」等等

正直な所、リフレクト星人の話もババルウ星人の話も本編の流れをしっかり
見た上での反論や疑問ならいいのですが、劇中描写を誤認した上での批判は
誰も相手にしてくれないばかりか、格好の叩かれる材料です。

前から少し思っていたのですが、ギドラさんの心のどこかにメビウスに対して
偏見とか、批判意識を持ったままご覧になっているのではありませんか?
その為に、劇中描写も大きく誤認してしまうのではないでしょうか?

まともなドラマになっていない、話にならん、という表現もあったのですが、
まずはしっかりとネタ元のお話をしっかり把握する事。
その上で批判をしましょう。
でないと誰がその意見に同意するでしょうか?

事実誤認部分がかなり目立っていたので、そこだけ返信させて頂きます。

1428 Reply Re:怪獣使いの遺産(メビウス)スレのつづき これって 2006/12/16 11:40

>>「メビウス」は世界を単純化し、子供たちの認知能力を超えない範囲で
>>怪獣とウルトラマンが組んずほぐれつする状況設定をしているに過ぎない。

この辺のバランスは大事だと思いますよ。
ただ後述されている
>>第一期ウルトラがなぜこれほどまでに評価されているか。
>>子供だましを排除して、真の物語作りを目指していたからです。
>>もちろんそこには失敗もあるでしょうが、最初から子供レベルに合わせようと
>>した作品とは格が違います。
この辺りはあまり同意できません。

真の物語という意味で、ある意味子供ではなく大人の視聴に耐える?ように
作られたネクサスが打ち切り、平成セブンも殆ど黒歴史的に語られる現状を見ると
リアルすぎる描写が評価され、それを子供も理解できて、しかも良い作品との
評価を受ける。それは非常に難しいことと思います。
(メビウスのスタッフは殆どがネクサスのスタッフと同じらしいですし、
メビウスの作風を作るに当たって、影響は大きいかもしれませんね。
打ち切りのショックはそれは大きなものでしょうし)
それに第一期ウルトラも中立的な目で見ると全てが手放しで喜ばれたわけでもなく
その中に珠玉の名作がいくつもある。という印象を持っているのですが。

そうした要素を加味した上でメビウスがあると思います。
ただし当初から「ウルトラ兄弟の客演があったからこそ、ドラマ性やリアルな
部分を一部諦めなければならなかったのかもしれませんが。
(その全てを網羅しようとるれば100話くらいが必要になるでしょう。)
その中で物語的にも深いお話もありますし、結構健闘はしてるんじゃないかなと。

まあ、ウルトラシリーズにもそれぞれテーマがあると思うんですよ。
比較的昭和シリーズに近い作りがティガとか、怪獣保護、それに纏わる
問題提起とかはコスモスとか。
ただそのテーマ以外の点については完全なフォローは難しいのはある程度
仕方のないことなのかもしれませんね。

そういう意味で今回のメビウスのテーマは、第一期ウルトラファンにとっては
受け入れにくいものがあるのかもしれませんが...

1432 Reply Re:怪獣使いの遺産(メビウス)スレのつづき 殿様ギドラ Mail 2006/12/18 17:29

今日のところは1426番記事のみへのレスでご勘弁を。

私は事実誤認などしていませんよ。
まずは私の文章をきちんと読んで文意を汲み取ってください。
皮肉混じりに書いていることをお忘れ無く。

そして、作品に描かれていること(映像・演技)をありのままに受け止めてその上で「読んで」ください。
主要キャラクターだけでなく、名もない人物・社会の反応やあり方も「読んで」ください。
劇中のセリフ(言葉)で語られたことを鵜呑みにするのではなく、劇中の出来事を「読んで」ください。

それでもリフレクト星人の巻とババルウ星人の巻に疑問を持たないというなら、私がどう読んだのかをもっと詳しく解説しましょう。
(記憶をたぐって考えるのではなく、ちゃんともう一度見て下さいね)

1426番のこれってさんと同じ受け止めをしている人がほかにどれだけいるのか知りませんが、形式的な見方しか出来ていないようです。
作り手がどう見せたいかを関知していらっしゃるのはわかります。
しかし、それは作り手の意図を見透かしているだけで、作品の鑑賞ではありません。

(なんかさ、イタズラや嫌がらせメールが心配なんておっしゃるけど、お為ごかしにしか聞こえませんぜ)

1436 Reply Re:怪獣使いの遺産(メビウス)スレのつづき 殿様ギドラ Mail 2006/12/20 18:26

さてさて、これってさんのご意見にお返事を。(またまた長いぞー)

1425番記事について。

ウルトラの父がメビウスを地球に派遣したことの是非は、その理由を問題視しているのではありません。
ウルトラマンが誰かの命令を受けて地球に来たのがおもしろくない、と申し上げているのです。
Aはなぜ地球に来たの?タロウはなぜ来たの?
それらもまとめて、まるで制度化されているようにウルトラマンが地球に来ているのがおもしろくないのです。
(裏設定なんか知りませんよ。作品を通じてどう見えるか、ということです)

宇宙警備隊という設定は初期からありましたが、ではどんな活動をしているのかはまったくの謎でした。
初代ウルトラマンが犯罪者ベムラーを追いかけて地球に来たのはわかるけれど、個人の判断で地球にとどまってしまう。
ではまったくの自由なのかというとゾフィーが呼び戻しに来る。
実に不思議です。でも、宇宙人だから人間社会とは違うのだという受け止め方が出来ました。

想像すれば、あれやこれやと隠された物語を自分で考えることが出来ます。
それが謎の宇宙人であることの楽しみ。

もちろん、その後さまざまな設定が付け加えられてがんじがらめになっていることは薄々知っております。
ウルトラ兄弟・父母・M78星雲の社会組織などを教え込まれた方々にとっては、そのあたりを明確にした作劇のほうが安心できるのでしょうね。
でも、それは初期ウルトラのファンにとってはものすごく抵抗を感じる設定であるとは何度も申し上げている通り。

両方が納得できるバランスを探す努力があってもいいんじゃないかということです。
70~80年代に作られた設定と矛盾しない形で多くを語らず謎を残すことは可能かと思うのです。
ウルトラの父がぺらぺらしゃべらなくてもいいでしょ?
(しかも、「メビウス」では父の口が動いているし。人間と同じ発声するの?ウルトラマン同士の会話ってテレパシーじゃないの??)

平成ウルトラで謎の宇宙人であったウルトラマンって、何人いるんですか。
ティガ・ダイナ・ネクサスは違いますね。

ガイアは最後まで見なかったのでわかりませんが、宇宙人であったのはコスモス(最初の数話と最終話しか見てない)とマックスだけでは?

平成ウルトラに初期ウルトラのような謎の宇宙人の魅力を発揮した作品が多かったとも思えませんが。

そして、メビウスに関してこの掲示板で最初に書いたように、第二期(第一期を無かったこととはしていない)を引き継ぐ形を取ったこと自体には私も喝采を送っております。
つながってこそシリーズ。

私が申し上げた「社会を感じさせるストーリーや演出」の意味がどうも伝わっていないようですね。
>(注・ここでいう社会性とは、作品に現実社会で起こっている諸問題を取り入れるという意味ではなく、作品世界に現実の人間社会のような重層性を感じさせるということ。
>家族・友人・職場・学校・地域・国家と積み重なっているのが社会であり、一見無関係な人々もどこかで繋がっているのが現実です)
と、補足したんですが。

「コスモス」(学芸会芝居に耐えられなくなってリタイアしました)はよく知らないけれど、「ネクサス」は決死の我慢で全話見ましたので意見を言えます。
「ネクサス」はリアルでもないし、社会性もありません。
むしろ逆に、内容を個人の感情面に絞るためにリアリズムを犠牲にして社会性を排除し、狭い人間関係に限定しようとした作品です。
それも不発に終わってますが。

そして、「コスモス」や「ネクサス」の出来映えとは別に、「リアルな怪獣災害&危機管理」を深めたからと言って話が暗くなるとは限りません。
怪獣災害シミュレーションとして相当リアルに出来ている『キングコング対ゴジラ』は暗い物語ですか?
『ゴジラ』は陰鬱な空気を持った作品ですが、リアリズムを求めることが物語を暗くするわけではありません。

ま、別に私は現実社会のシミュレーションとしてのリアリズムをウルトラに求めているわけではありませんのでそこは誤解無きよう。
怪獣ドラマを考えるときに糞リアリズムばかり求める輩と同一視されてしまったみたいですね。

では続いて1428番記事へのお返事。

>この辺のバランスは大事だと思いますよ。

このご意見、もっと詳しく書いて頂けませんか?
お考えがわかりにくいです。

平成セブンはTV特番として放送されたもの以外見ていないので、よくわかりません。
ひとつ言えるのは、「ウルトラセブン」の続編を作ろうと考えたことがアウトだろ、と。

「ネクサス」に関しては上でもちょっと触れましたが、たしかに、子供は度外視して大人向けに作ろうという意図はあったようですね。
脚本担当の方がインタビューに答えてそのように語っていました。
だがしかし。
作者が大人向けに作ったつもりでも、実際に大人の鑑賞に耐える作品になっていたかというとノーです。
知ってる範囲のウルトラ史上最低のポンコツ作品でしたね。
人物心理の整合性がいい加減な上にストーリーはスカスカでちまちまと積み上げた複雑怪奇な設定の説明を小出しにしているだけ。
そんな欠点に気が付かないレベルの観客(主に子供)が楽しめる爽快感もないんだから見るところナシです。
(高級っぽい体裁を整えただけの大人だまし作品であった)

私が提示した「真の物語」とはそういうことではありません。
それは、作者が全力で人間・世界・宇宙に挑むことです。
それは、ウソをつかないことであり、真剣に考えること。
どんなに幼い子供を対象にした作品でも、その姿勢を貫くことは可能です。
ちゃんと子供の感情を揺さぶる部分を持っていれば。(←「ウルトラセブン」になると子供を置き去りにした作品も出てくるので、それを私は評価しない)
初期ウルトラが真の物語を目指していたのだというのは、出来不出来の波はあっても作者が自分のレベルを下げて作ったと思われるものが見あたらないからです。
当時のメインスタッフは今の私よりずっと年下ですから、現在の目で見ると「うーん、不十分だなぁ」とか「そこをいい加減にしちゃダメダメ」なんて思うことも多々あります。
けれども、見ていてバカにされたような気分になることはない。
今見ても充分楽しめる。

「メビウス」いや、「コスモス」以降か、対象年齢が低いんだからとわざと力を抜いているように見えるところが実に多い。
それは「帰ってきたウルトラマン」の中盤以降「レオ」までにも見られます。

そういう点では「ティガ」「ダイナ」「ガイア」の三作のほうがマシだったかもしれません。
ウルトラシリーズとして納得できるかどうか、さらにおもしろかったかどうかは別にして。

私が言う意味での「真の物語」を目指したからと言って子供にそっぽを向かれることはありません。
逆に子供に合わせるような作風はある程度大きくなった子供からはバカにされる原因になりますよ。
初期ウルトラは子供が喜ぶ要素を取り扱いつつ、登場する人物像や劇展開に子供に判る範囲に抑えようという意識は見られない。
場合によっては子供には理解しにくい劇展開になることもある。
しかしそれは子供向けではないということにはならないです。
子供にとっては日常生活にも発見があり驚きがあるのです。
そうやって世界を知っていくのです。
TVや映画でも子供にはわかりにくい部分があってこそ、真に子供に見せるべき作品になるのです。
ただし、子供向け作品の場合、子供には見せるべきでない要素を注意深く排除する必要はあります。
(円谷英二監督が怪獣の流血を避けた理由もそこにある)
と、熱弁をふるっているのがバカみたいです。
だって、本多・円谷コンビの特撮映画はもちろん、初期ウルトラにはちゃんと子供たちがついてきたんですから。
そのあたりのことは、1412番投稿でちゃんと書いたんですけどね。

人物像や劇展開を子供が思いつくレベルに下げる必要なんてないんです。
内容を子供のメンタリティに合わせなければならないなんて、誰が言ったのか・・。
(まあ、それでも何十年か前までは特撮ものSFものは十把一絡げで「子供だまし」と言われていたんですけどね)

そして、前述したように初期ウルトラにも欠点はあるのですから、それを修正しつつ、さらには初期ウルトラの時代には考えられなかった現代的なアイディアを盛り込むことで新世紀のウルトラシリーズになるはずです。

「メビウス」に深いお話があったのかどうかとなると、エピソード各論になっちゃうのでそこに踏み込むべきか否かちょっと迷います。
私にはちょっと面白い話が二つ三つあったかな、というところで、深い話には心当たりがないもんで。

シリーズごとにテーマがあったというのは、どうなんでしょう。
明確に打ち出したものもあったかと思いますが、もともと一話完結でエピソードごとにテーマが変わっていたのがウルトラだったのに。
ま、それは置いておくとしても、
うーん、「メビウス」のテーマってなんだろう。

友情?正義?

果たして全体を貫くテーマがあるのかどうか、そしてそれが何であるか。
それを明確にしないと、
>メビウスのテーマは、第一期ウルトラファンにとっては
>受け入れにくいものがあるのかもしれませんが...

と言われても困りますよ。
(私が「メビウス」を気に入らない理由はさんざん書いてます。少なくとも私に関しては全体のテーマ云々ではないです)

1486 Reply Re:怪獣使いの遺産(メビウス)スレのつづき ゾンデ5号 2007/01/09 23:02

メビウスを観てきて、自分が感じた気に食わないところをあげてみようと思います。

①ミライ君が正体をばらしてしまったことで、メビウスが地球人の下僕のようになり、『宇宙人、ウルトラマンである』事を感じなくなってしまった事です。
「僕が行ってきます」とあっさりメビウスになってしまうミライ君は違和感バリバリですぞ。

②怪獣が主軸の話が少ない事です。
昭和怪獣を持ってきてるのに勿体無いと思います。
『友情』なんつーのはどーでもいいから怪獣の大暴れを見せて・・。
(Aでもタロウでも怪獣はちゃんと暴れてくれるのに・・・)

『オーシャンの勇魚』は何ともスカスカな話でした・・(トホホ)
アリゲラはあっさりやられちゃうし、スタッフが力抜いてるの見え見えですよ。

話が変わりますが、youtubeで「タロウ」のバードンの話を見ました(英語ですが・・)
バードンが団地の住民食い尽くす描写があったりして、ちょっと怖かったです。(でもタロウは雰囲気的に自分の好みではないかも)


1487 Reply Re:怪獣使いの遺産(メビウス)スレのつづき 殿様ギドラ Mail 2007/01/10 15:24

いやー、ゾンデ5号さん、どうも。
「メビウス」にはきっちり意見を出しておかないといけないぞー、と思ってはいるのだけれど、いろいろ考えると問題はものすごく根深いんじゃないかと思えてきて、何を言えばいいものやら途方に暮れています。

ゾンデ5号さんに書いていただいて助かります。

今回私からは「オーシャンの勇魚」のことを少しだけ。
整備班長のセリフそのものには含蓄はあった。
「若いうちはなんでも出来るような気になる。しかし、人生は思ったより短い。云々」
なのに、ストーリー側にそのセリフを納得させる展開がない。
私もスカスカだったと思いました。
映像面では、冒頭の戦闘にスピード感があった(コンテが的確だったか)ことと、クライマックスでの風車を使って爆風を「見せた」演出が良かった。
***************
このスレッドもすっかり長くなってしまったので、次に「メビウス」についてお書きになる方は新スレを立てちゃってください。

1393 Reply トゥモロー・ワールド 殿様ギドラ Mail 2006/11/29 19:09

ぜんぜん期待せずに見に行った『トゥモロー・ワールド』。
TVCMで見た印象では、近未来SFの形を借りて銃撃バリバリのノンストップアクションを見せるだけのハナクソ映画かと思いました。
(新作映画情報をぜんぜん知らんのよ)

ところがどっこい!
素晴らしい傑作でした。

パンフレットには「単なるSF大作ではなく」とかなんとか書かれていますが、映画関係者よ、これが優れたSFなのだよ!

子供が生まれなくなり、世界のほとんどが無秩序化してしまった中、イギリスだけがかろうじて国家の体裁を保っているという未来。
体制の維持のため人間を高度に管理しようとする政府と打倒国家権力といきり立って殺人を繰り返すテロ組織。
そんな図式の中で現代世界の縮図と人生の縮図が展開します。

この映画で描かれていることは、現実にこの世界のどこかで実際に起こっていること。
そして、主人公が直面する事態は極端な形に凝縮されてはいるものの、人生そのもの。

人間描写が丁寧で、銃撃や砲撃の特殊効果はまったく破綻を感じさせない完成度なので現実の出来事のような迫真力があります。
人が殺されるシーンが多く、その都度、現実の殺人を目撃したようなショックを感じます。

そして、近未来を舞台にして現代社会を描くというだけではSFとして弱いと思う私もSFとして納得したのは、未来を志向する内容であったこと。
人間は明日に向かって生きる動物であることを強く描いていることです。

『トゥモロー・ワールド』というのは邦題であって、原題は『children of men』。
作品の内容を的確に言い表している名邦題だと思います。
いっそ『明日の世界』にしちゃったほうが思い切りが良いのに。

映画が未来世界を舞台にしているというだけでなく、人間にとっての「明日」の意味も問題にされています。
未来があると信じるから生きられる・・・。

ストーリーには出来るだけ触れたくないのでなんとも曖昧な言い回しになってしまって申し訳ないです。

それから、BGMとして古いロックが多用されているんですが、個人的にガツンとやられたのは「クリムゾンキングの宮殿」が延々と流れたこと。
そのシーンに続いて、プログレファンならもっと驚く美術セットが!!!!

ロックファンも『トゥモロー・ワールド』を見ましょう。

1394 Reply Re:トゥモロー・ワールド 殿様ギドラ Mail 2006/11/29 19:14

あ、そうだ!
これからご覧になる方はどうか、エンドロールの最後まで席を立たないで!
最後の最後に胸を熱くする音響演出がありますからぁぁぁぁ。

1398 Reply またしても、訃報 マンプリ 2006/11/30 12:55

実相寺昭雄さんがお亡くなりになりました。
謹んで哀悼の意を表させて頂きます。

先日、御逝去された丹波哲郎さんと言い、
「昭和」と言う時代が、ドンドン遠ざかって行くような気がします.


1399 Reply Re:またしても、訃報 殿様ギドラ Mail 2006/11/30 22:13


夕刊で知りました。

まだまだ現役だったのに。

ショックだし、残念です。
ご冥福をお祈りします。

今日はこの投稿のみで失礼させてください。

1403 Reply Re:またしても、訃報 kei 2006/12/03 22:40

お気持ちお察しします。
私も朝から落ち込んでいました。

1405 Reply Re:またしても、訃報 殿様ギドラ Mail 2006/12/05 16:49

なんとか気を落ち着けて、実相寺昭雄監督への思いを書き残します。(keiさん、メッセージをありがとうございます)

その名前を意識しはじめたのがいつだったのかもう思い出すことは出来ませんが、
「スターウォーズ」にはじまるSF映画ブームに乗っかる形で1979年に公開された劇場用『ウルトラマン』が実相寺作品を集めたものだったことを知ったのは鑑賞後のことでした。
ですから、その時点ではウルトラにおける実相寺昭雄にはなんにも注目していなかったようです。
それどころか、実相寺作品ばかりで再編集されたウルトラマンはスペシウム光線を使うこともない、ウルトラマンの基本線から逸脱した作品が多く激しく欲求不満に陥ったほどです。
(スカイドンのふざけっぷりは子供の頃から好きだったけど)

その後の再放送で「ウルトラマン」はもちろん、「ウルトラセブン」「帰ってきたウルトラマン」(脚本担当作がある)を改めて見直していくと、
実相寺昭雄監督担当作はそれぞれのシリーズ中で異色作と位置づけられるものばかりでした。

ずいぶんとへそ曲がりな人なんだなぁ、なんて思っていたんですが、
「円谷英二の映像世界」に寄稿した文章や小説「星の林に月の舟」などを読むと、特撮映画への愛情と理解が深く、決してへそを曲げて特撮に携わっていたわけではないことがわかりました。
(TVドラマ版「星の林に月の舟」は酷かった。ある重要な部分が原作とは正反対な筋立てになっていやがった)

本多・円谷コンビの王道特撮映画に畏敬の念を抱きつつ、自らの作家性に忠実であろうとした結果特撮スペクタクルのカタルシスよりも社会批評性が強く押し出されてしまったのではないかと受け止めています。
円谷プロ作品では「怪奇大作戦」が作家性と作品の合致した幸福な作品だったのだと見ています。

特撮作品以外の実相寺映画はほとんど観たことがない(特撮なしは『宵闇せまれば』しか見てないです)というとても実相寺ファンとは言えない私ですが、
独特の映像センスにはある種の快感を覚えます。
しかしそれは実相寺監督独自のものであり、自分で真似しようとは思いません。
実相寺監督に対して「ミッチェルで撮らせたいねぇ」と円谷英二監督がおっしゃったことは今に生きる教訓です。
特撮ファン上がりと思われるクリエーターには実相寺風のカメラポジションを意味ありげに使う方が多々見受けられます。
それがただの物真似なのか、その方の抜きがたい作家性による物なのか?

ウルトラファンにはおおむね評判の悪い『ウルトラQザ・ムービー星の伝説』も私は好きですし、シナリオのまとまりが悪い『帝都物語』にもはまりました。
近年の作品では、TVシリーズ「ダーク・ファンタジー」と「ウルトラマンマックス」での担当作や『姑獲鳥の夏』を見ました。
どれもあまりパッとしなかったなと思っています。
感覚的であろうとしてシナリオの論理性を度外視してしまったか、と。
しかし「マックス」の「狙われない街」(メトロン星人登場)は重かった。
監督自身の円谷プロでの仕事をパロディにしつつ、現代社会に対して「勝手にしろ」とさじを投げるような作品だった。
ウルトラの異端児は最後まで異端だった。
けれども、先行作をないものとしドラマの視点が防衛チーム内にばかりとどまっていた「マックス」において、「ウルトラセブン」(狙われた街)の内容を引き継ぎつつ、社会に目を向けろと強く発信したことには快哉を叫びました。
その作品はウルトラへの決別とも受け取れるようなものでしたが、そのあと実相寺監督がどこへ向かうのか非常に興味深かったのです。

また、著作が多いこともあり、初期ウルトラがどんな発想で作られていたのかを実相寺監督を通して知ることが出来たのもありがたいことでした。
(もちろん、バラエティに富んでいたウルトラシリーズがそれだけで測れるわけではないのですが)

遺作は「シルバー仮面」のリメイク「シルバー假面」第一話とのことです。
なんでかなぁ。
シルバー仮面のリメイクということにしないと企画が通らなかったのかなぁ。
どうも納得できませんが、最後の作品で何を見せてくれたのかDVDリリース時に確認しましょう。

最後に、訃報を伝えるTVニュースで生前実相寺監督がウルトラマンについて語った様子が放送されました。
「ウルトラマンをどうこうしようとか、どんなヒーロー像に育てようとかいう気はみじんもなかった。あの手この手で怪獣を考えるのが楽しかった」
1989年時点でのインタビューです。
「メビウス」スタッフはこれをどう受け止めますか?

1406 Reply Re:またしても、訃報 ルー等級つつ大臣 2006/12/05 22:16

私からも。
私の世代は丁度昭和50年代のリバイバルブームでウルトラマンと接した世代なのですが(リアルで見ていたのは80ぐらい)その時は正直
レッドキングやバルタンといった実相寺監督作品以外の怪獣(及び作品)が好きでシーボーズやガヴァドンといった実相寺監督作品は正直見ていて不満でした。
ギドラ氏のおっしゃる通り変化球でしたから。
しかし、時が経つにつれてそういった実相寺作品の良さが判ってきました。
それと同時に「怪獣」の据え方も何も暴れまわるだけが怪獣ではないんだなとも思えますし(実はカネゴンも嫌いだったが今は好きだ)実相寺監督の意図も徐徐に判って怪獣のバリエーションを拡大させるのに
大きな貢献をしてたんだなと思います。
映像表現なども円谷監督のスピリッツの一つである「物への拘り」を実に大事になさって自分なりの表現で行ったのが「あの映像」だったのではないでしょうか。
それは真似しても出来るものではないです。
後続の監督がひっきりなしに安易に実相寺アングルの真似をしてますがとても「本家」の足元にも及ばない代物でした。
物に拘る姿勢といったのが微塵も感じさせないのです。
ただ真似さえすれば受けるだろうという安易な姿勢が見え隠れしています。
それはある意味今の日本映画での最大の難点である「イージーさ」とは反したものです。
作家を粗末に使い捨てにして次々と合理的にしていった結果、日本映画は駄目になったのではないでしょうか。
(「怪奇」での作品は実相寺監督の意図と企画意図が理想的に結ばれた稀有な作品だった。)
それだけに今回の訃報は悲しかった・・・。
次々と「映画」を理解している映画人がこの世を去ったのですから・・・。
佐々木守さんといい今回の実相寺監督といい丹波哲郎さんといい・・・・有川監督といい伊福部先生といいきちんとしたメッセージを伝えるクリエーターが
正当に評価せず話題性のみしかない映画ばかり持てはやされる今日、日本映画は本当の意味で復興させなければならない!と思います。
今はただ天国の実相寺監督にありがとう!といいたいです。
合掌・・・。


1407 Reply Re:またしても、訃報 ルー等級つつ大臣 2006/12/05 22:22

訂正↑

実相寺監督をはじめ全盛期の日本映画の監督たちの演出はそれはある意味今の日本映画での最大の難点である「イージーさ」とは反したものです


1413 Reply Re:またしても、訃報 殿様ギドラ Mail 2006/12/11 18:10


> それと同時に「怪獣」の据え方も何も暴れまわるだけが怪獣ではないんだなとも思えますし(実はカネゴンも嫌いだったが今は好きだ)実相寺監督の意図も徐徐に判って怪獣のバリエーションを拡大させるのに
> 大きな貢献をしてたんだなと思います。

確かに実相寺作品がなかったら、ウルトラシリーズの広がりはずっと狭いものになっていたでしょう。
それでもそれでも実相寺作品に変化球が多いとしても、ウルトラマンやセブンをいじり回すことはなかった。
ヒーローが直面する事態(事件)に新たな発想を持ち込んでストーリーを作り上げていったからこそ、広がりが生まれたのです。
その筋の通し方に学ぶ必要がある!
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